カルチョスキャンダルによってセリエA優勝から一転、スクデットを剥奪されたうえにセリエBに降格させられてしまったユベントス。この不名誉な事態に、スポンサーが逆効果になると考えるのも当然で、ユニホームに掲示されるメインスポンサーであるタモイル社(石油会社)は今シーズン終了後に契約を打ち切りことを決定。また、ユニホーム契約しているナイキも、スポンサー料を大幅に削減することになった。

 そんな厳しい状況に、実質上のユベントスのオーナーである、フィアットを経営するアニエリ家は、フィアットとして来シーズンからユベントスをスポンサードする意向がある、と報道されている。

 ユベントスは代々アニエリ家によって支えられ、ジャンニ(兄)、ウンベルト(弟)が他界するまでは、彼らがクラブの名誉会長として君臨していた。今後、経営母体であるフィアットがそのままユベントスのメインスポンサーになって、セリエAでの戦いを後押し、新たなユベントスを築き上げていく。強いユーベが復活すれば、またスポンサーの申し込みも増えてくるはずだ。