小沢一郎氏(資料写真:吉川忠行)

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小沢一郎氏の政治理念や政策をまとめた著書「日本改造計画」が、絶版になってから8年ぶりで復刻される。版元の講談社によると、25日に全国の書店で発売し、東京都内では21日にも店頭に並ぶ。価格は税抜きで1500円。

 「日本改造計画」は、1993年5月に講談社から発売され、“平成の日本列島改造論”として発行部数が累計で71万部に達するベストセラーになった。出版された直後の93年6月には、小沢氏は宮沢喜一内閣の不信任案に賛成し、自民党を離党。解散後の総選挙で、羽田孜氏とともに新生党を率いて、自民党の過半数割れを演出し、同8月には非自民8党派連立による細川護煕内閣を樹立した。

 小沢氏は、18日に民主党本部で行った代表就任後初の定例記者会見でも、自著の復刻について「私が考えていたわけではないが、出版社の方で復刻しようと思っているという話があったので、異論はないと申し上げた」と話していた。そのうえで、「今、次なるものの推敲を重ねているところ。時間があるときはそちらの方にとられている」と、任期満了で9月に行われる党代表選を視野に新たな政治理念を掲げる動きを示唆した。【了】

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