元号が「令和」に決定。「漢字2文字」「俗用されていない」言葉であることなどが選定のルールとされていましたが、その名を冠した地名や駅名はあるのでしょうか。

「地名や駅名、施設名に『令和』ナシ」

 政府は2019年4月1日(月)、皇太子さまが新天皇に即位される2019年5月1日(水)から使われる新元号を「令和」と発表しました。


「令和」の地名・駅名はあるのか。画像はイメージ(画像:国土地理院)。

 この発表を受け、地図会社のゼンリンは「Twitter」で、「令和」という地名や駅名、施設名はないと発表。「当社の住宅地図情報をまとめたデータベースシステムで検索した結果ですので、あくまで『ゼンリン調べ』ではありますが」とのこと。

 また、国土地理院がインターネットで公開している「地理院地図(電子国土Web)」で「令和」を検索しても、結果は0件。国土地理院によると、ここで検索して結果が出てこなければ、「地理院に情報として登録されていない」そうです。

 ただしゼンリンは、「住所ベースで『令和』は存在しないようですが、通称として用いられている可能性はゼロではありません」としています。

 今回の新元号『令和』は、『万葉集』にある「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ(初春令月、氣淑風和)」に由来するもの。新元号の制定に関する法的基準はないものの、「漢字2文字」「これまでに元号やおくり名で用いられていない」「俗用されていない」といった基準で選ばれています。

 ちなみに、インターネット上の住所ともいえるドメイン名は、新元号発表以降、「令和.com」「令和.net」などが続々と取得されているようです。

【写真】惜しい? 「令和」にちょっと似た駅名


愛知県愛西市にあるJR関西本線の「永和」駅。大阪府東大阪市には近鉄「河内永和」駅や「JR河内永和駅」もある(画像:photolibrary)。