開通から約30年が経過した、横浜を代表する観光スポットのひとつ「横浜ベイブリッジ」。橋げたの高さには、建設当時の時代背景が影響していました。

開通から約30年が経過した横浜ベイブリッジ

 横浜を代表する観光スポットのひとつ「横浜ベイブリッジ」。開通したのは1989(平成元)年、いまから約30年前のことです。


晴天の日の横浜ベイブリッジ。画像はイメージ(画像:写真AC)。

 この横浜ベイブリッジの橋げたの高さには、建設当時の時代背景が大きく関わっているといいます。

「横浜ベイブリッジの橋下から海面までの距離は、クルーズ客船の大きさを踏まえて決めたものです。開通当時に世界最大規模といわれたクルーズ客船『ロッテルダム』の高さが53mだったため、53mに2m加え、航路空間を55m確保しています」(横浜市港湾局)

 しかし、開通から数年が経過したのちには、高さ55mを超える規模の大型客船が登場します。横浜港湾局によると、それらの船が横浜港に入港する際、「暫定的処置として、ベイブリッジをくぐらない位置にある、大黒ふ頭に寄港することがあります」とのこと。また、本牧ふ頭に大型客船を受け入れられる規模の港を建造する計画が持ち上がっているそうです。なお本牧ふ頭は、大黒ふ頭と同じく、横浜ベイブリッジをくぐらない位置にあります。

 ちなみに、2017年12月に横浜市が作成した「横浜港国際旅客船拠点形成計画」によると、世界のクルーズ人口は増加しており、特にアジアはその傾向が強いといいます。また、横浜港に寄港するクルーズ船は大型化が進み、寄港数も増加しているそうです。

【写真】世界を股にかけるクルーズ客船の大きさとは


大型クルーズ客船のイメージ(画像:pixabay)。