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いよいよ電気自動車(EV)も普及段階に入りそうです。

ハイブリッド車の次の世代のスタンダードとして期待を集めるEV(電気自動車)。全世界で約200万台が販売されているものの、自動車全体のシェアに占める割合はまだ0.2%に過ぎません。そんなEV市場の起爆剤になると期待されているのが、先日発表された日産の新型『リーフ』です。



日産

リーフ

価格:315万360円〜

10月2日発売

『リーフ』はシリーズ累計売り上げ35万台と、世界で最も売れているEV。その新型車となれば期待が高まるのは当然ですが、具体的にどこがスゴいのか? 期待できる理由をまとめてみました。

航続距離が初代モデルの2倍に向上



初代の『リーフ』が発売されたのは、2010年のこと。その初期型の航続距離は200km(カタログ値)でした。新型はその2倍に当たる400kmを走ることができます。EV普及へのハードルとして、航続距離への不安を挙げる声も大きいですが、カタログ値(JC08モード)とはいえ、400km走れれば、週末に遠出する際の不安はほぼ解消されると言っていいでしょう。この航続距離の進化が期待できる理由の1つめです。



航続距離が伸びたのはバッテリーの容量が40kWhへと大容量化(既存モデルは24kWhと30kWh)されたのが最大の要因ですが、スゴいのは同等サイズのまま大容量化を果たしていること。リチウムイオンバッテリーは進化のスピードが速いと言われていましたが、初代『リーフ』からわずか7年で航続距離を2倍に伸ばせるとは。今後の進化にも期待が持てます。



ちなみに、最高出力は従来の80kW(109PS)から110kW(150PS)へ、最大トルクも254Nmから320Nmへとパワーアップを果たしています。

駐車をお任せできる「プロパイロット パーキング」が使える



続いての期待できる理由は、進化した自動運転機能を搭載していること。日産では、ミニバンの『セレナ』とSUVの『エクストレイル』において、高速道路かつ単一車線での自動運転機能「ProPILOT(プロパイロット)」を搭載しています。この「ProPILOT(プロパイロット)」を新型『リーフ』でも採用。加えてボタン1つで自動で駐車してくれる「プロパイロット パーキング」まで完備しています。



自動駐車といえば、日産には駐車時のハンドル操作を自動化する「インテリジェントパーキングアシスト」という機能がありましたが、アクセルやブレーキの操作はドライバーが行う必要がありました。しかし、今回の「プロパイロット パーキング」はハンドル操作だけでなく、アクセルやブレーキ、それにシフトチェンジや電動パーキングブレーキまで全てを自動制御。ドライバーはナビの画面で駐車したい場所を選択するだけでOKなのです。



アクセルペダルだけで操作できる



EVの特徴のひとつとして、アクセルを戻した際に、モーターを使った回生ブレーキを効かせられることが挙げられます。エンジン車のエンジンブレーキのような感覚ですが、効き方を自在に制御できるのが大きな違いと言えるでしょう。

3つめの理由はこの回生ブレーキ。新型『リーフ』には「e-Pedal」と呼ばれるアクセル操作だけで発進や加速だけでなく、減速から停止までコントロールできる機構を搭載。アクセルペダルから足を離すと回生ブレーキだけでなく通常のブレーキも作動し、減速→停車させることができます。停車後は、ブレーキによって坂道などでも停止が保持されるので、アクセルペダルだけでの操作が可能というわけ。日産によれば、日常のシーンにおける減速の9割はアクセルの操作だけでカバーできるとのこと。



静かでありながら、出だしから鋭い加速が味わえるのがEVの魅力ですが、加速だけでなく減速シーンでもEVらしさが感じられる仕掛けなのですね。



最後にもう1つ、これは新型『リーフ』に限った話ではないですが、EVがもたらす社会的な変革として期待されているのが「ビークル トゥ ホーム(V2H)」と呼ばれる仕組みです。これはEVのバッテリーから、家に電気を供給するシステムのこと。例えばソーラーパネルなどの自然エネルギーで発電した電力をEVのバッテリーに蓄電し、家庭で使うという取り組みです。日産では既に「LEAF to Home」というV2Hの機構を実用化済み。これがあれば、EVを非常時のバックアップ電源として活用することも可能です。単なる移動の手段ではなく、エネルギーの使い方にも革新をもたらす可能性を持っていることが、EVが期待される理由なのです。

文/増谷茂樹

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