ヤンキースのアロルディス・チャプマン【写真:Getty Images】

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相手主砲に165キロ超を連発、サヨナラ勝利を呼び込む快投

 ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手が29日(日本時間30日)の本拠地レイズ戦で今季メジャー最速の103.5マイル(約166.6キロ)をマーク。1回無安打無失点1奪三振の快投でサヨナラ勝利を呼び込み、今季4勝目(1敗12セーブ)を挙げた。

 剛腕守護神のギアがグングンと上がっていった。5-5の同点で迎えた9回。6番手でマウンドに上がったチャプマンは、先頭スミスを101.4マイル(約163.2キロ)の直球で空振り三振に仕留める。続くラモスは捕手サンチェスの打撃妨害で出塁を許すも、ソウザJrは101.6マイル(約163.5キロ)のニゴロで、一塁走者のラモスはアウト。2死一塁で主砲ロンゴリアを打席に迎えた。

 初球は90マイル(約145キロ)のチェンジアップで見逃し。その後、102.8マイル(約165.3キロ)の直球でファウル、103.3マイル(約166.2キロ)の直球でファウル。そして、その次のボールは、MLBの解析システム「スタットキャスト」で103.5マイル(約166.6キロ)を計時。地元テレビの中継では104マイル(約167.4キロ)と表示された今季メジャー最速の直球もファウルとなった。

 そして、最後は102.5マイル(約165キロ)の直球で一飛。豪速球で押し続け、相手主砲を打ち取った。

 ヤンキースはその裏、ガードナーのサヨナラ打が飛び出して勝利。6連勝でア・リーグ東地区首位の座も守り、チャプマンが勝利投手となった。

「スタットキャスト」の球速ランキングでは、今季も11位までをチャプマンが独占。その後、レッドソックスの中継ぎ右腕ジョー・ケリーが12?14位まで続き、再びチャプマンの15、16位と続いている。今季は怪我で途中離脱した左腕だが、球速ランキングも“例年通り”の状態になってきた。(Full-Count編集部)