定山渓ネイチャールミナリエ/夜の定山渓温泉街

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札幌市街から車で約50分の距離にある定山渓温泉。手軽に行ける温泉スポットとして人気ですが、ココに今、「夜にしか見られない花」があるというのです……。闇に沈む林の奥に現れては、通りがかった人を夜な夜な驚かすという……。

定山渓ネイチャールミナリエ/会場入口。ホテルを曲がると煌々と光っている場所があるので、そこへ進む

夏らしく、怪談チックな導入にしてみました。全然怖い話じゃないのでご安心を!

これは「定山渓ネイチャールミナリエ」なる、定山渓の自然を生かした夏限定のライティングイベントで、定山渓温泉開湯150周年を記念し、2016年から始まったもの。温泉街にある散策路が幻想的な光と映像で彩られるのですが、ライティングを担当しているのはあの「NAKED」。東京駅の3Dプロジェクションマッピングなどを手掛けた話題のクリエイティブ集団なんです。去年より内容を拡大したと聞き、実際に見に行ってみましたよー。

「定山渓ルミナリエ」のスタート場所は二見公園。まずは、ホテルミリオーネのそばにある公共駐車場に車を停めて、わりと勾配強めの坂をてくてく下りて行きます。

温泉街にある月見橋を抜け、「定山渓ホテル」を左に曲がると会場入口が見えてきます。入口には散策路に点在するライティングスポットの説明看板もあるので、事前にチェックしておくといいかも。

足元に灯されたライトに沿って進んでいくと、あら、地面に文字が出たり消えたりする場所が。「フラワーシャワー」なるスポットのようです。文字の前後には、きらきらと花が舞うイメージも。ああっ、でもうまいこと写真が撮れない。タイミングが、難しい! やきもきする気持ちを、そばの「かっぱ大王」に癒してもらいます。

そこから川沿いの散策路をたどっていくと現れるのが、「光の森」。

おー。きれいですね。木々のライトアップと花を模した光のイルミネーションがなんとも幻想的! 木々の前に置かれたベンチに座って、ぼんやりライティングを楽しむ人たちも結構いますねぇ。

ここからちょっと石段を上ると、道の真ん中にある木に映像が投影されています。ここが「光の息吹」、今年増えたライティングスポットですね。周りを木々に囲まれたひっそりとした場所なので、今までより神秘的な雰囲気。ただ、狭めの坂の途中にあるので、足元にはご注意を!

さて、ゴールはそろそろ。定山渓の四季を描くライティングが闇に浮かぶという二見吊橋へ。吊橋楽しそうだなー、と浮かれ気味に行ってみたら……真っ暗。え、終わっちゃった? まさかの故障? マジかー、としょげながら警備員さんに聞いてみると「もうすぐ点灯しますよ」とのお返事が。ほっとしたところで、吊橋にライトが点灯!

こちらは「光の路」。ライティング&映像は5分に一度くらいのサイクルで再生されているそう。もし暗転時間に遭遇したら、しばし夜の渓谷の闇に浸りましょう(本当に真っ暗です)。

吊橋に浮かぶ映像はもちろん、吊橋周辺の渓谷もライトアップされ、昼間の景色とは一変。きらきら花が舞うような映像は行き交う人の体にも映り込んで、不思議な感じです。この吊橋を渡り切ったところにある木々のライティング「リーフイルミネーション」がゴール地点になっていますよ。

光の散策路はトータルで約200メートルほど、すんなり歩けば15分くらいの距離。10/22(日)まで毎夜点灯されているので、ぜひその目で「夜の花」を見てみてくださいね。 見た後は、ぷらっと日帰り湯に浸かって帰る……なんていうのも良いと思いますよ。虫よけは忘れずに!

「定山渓ネイチャールミナリエ(Jyozankei Nature Luminarie by NAKED 〜灯りと遊ぶ遊歩道〜)」■住所:札幌市南区定山渓温泉西4(二見公園〜二見吊橋) ■電話:011・598・2012(定山渓観光協会) ■時間:2017年6・7・8月は19:00〜21:00、9・10月は18:00〜21:00 ■料金:入場無料