【警告】名古屋=なし 湘南=三竿(46分)、坪井(49分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】山田直輝(湘南)

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[J1第2ステージ17節]名古屋1-3湘南/11月3日/パロ瑞穂

【名古屋 1-3 湘南 PHOTO】湘南に敗れ、得失点差で名古屋が無念の降格

【チーム採点・寸評】
名古屋 4
勝利を挙げて残留を勝ち取るために序盤から仕掛けるが、気合いが空回り。安易なミスが続き、6分に山田に先制点を奪われると負の連鎖は加速。0-2で迎えた後半は3-4-2-1にシステムを変えて反撃に出て、PKで1点を返したが、10分後に3失点目を喫し、ついに落日の時を迎えた。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢崎正剛 5
前半の2失点はノーチャンス。だが、3失点目は山田にニアの上を抜かれた。1点を取り返し、前がかっていたチームを救えなかったのは残念。
 
DF 
6 古林将太 5
積極的に右サイドを駆け上がりクロスを送った。しかし、37分に高山に上手く前に入られて追加点を許す。古巣を相手に成長した姿を見せられなかった。

2 竹内 彬 5
先制点を奪われた直後には声を張り上げ周囲を叱咤激励。19分にはインターセプトから一気に相手陣内に持ち込むなど、気持ちを全面に押し出した。だが、ディフェンス面では反応が遅れるシーンが。

4 田中マルクス闘莉王 4.5
1失点目の場面では田口のカバーに行くが、間に合わずに目の前で山田にシュートを打たれた。リベロに入った後半はCKから惜しいヘッドも放つなど存在感を放つも、60分に山田にボールを奪われて3失点目の原因に。

24 高橋 諒 5
2失点目につながるジネイへの対応ではせめて足を出したかった。前への意識は感じられるも、クロスの精度はイマイチだった。
 
MF
8 ハ・デソン 4.5(HT OUT)
序盤から転倒するシーンが散見され攻撃陣を操れなかった。30分過ぎからはポジションを上げて1トップのシモビッチの近くでプレーしたが、シュートまでは持ち込めず。前半のみで交代に。

 15 イ・スンヒ 5
前半は中盤の左右のスペースを突かれて後手を踏んだ。2ボランチになった後半は負担が減るも、危険な位置でのボールロストは大きな原点材料だ。
 
7 田口泰士 4.5
6分に山田にミドルを決められたシーンでは、フェイントに引っかかり自由を与えてしまった。ゴールへの強い想いには期待を抱けたが、焦りからプレーが雑になった。
FW
10 小川佳純 5(82分OUT)
前半はウイング、後半はシャドーとウイングバックと3つのポジションをこなした。それでも相手陣内で仕事はできず、湘南守備陣の前に沈黙した。

9 シモビッチ 5.5
前線で孤軍奮闘。後半にはPKを落ち着いて沈めて反撃の狼煙を上げた。もう少しゴール前での仕事に専念させたかった。
 
11 永井謙佑 5
25分には決定機的なヘッドを外し、88分の渾身のシュートはポストに弾かれる。ボールが足につかない回数も多く、不完全燃焼に終わった。

交代出場
DF
36 酒井隆介 5(HT IN)
3バックへのシステム変更により後半頭から登場。CKではクロスに果敢に飛び込んだ。しかし、守備面ではトラップミスをするなど不安定な出来。
 
FW 
32 川又堅碁 -(79分 IN)
2点を追う状況でピッチへ。ハイボールを競り合い、味方につないだ。しかし、シュートは1本だけと寂しい結果。
 
監督
ボスコ・ジュロヴスキー 5
選手たちを上手くコントロールできず試合の入りに失敗する。後半初めから3バックに代えて、リズムを掴んだかに見えたが、3失点目を喫した後は策がなかった。
【チーム採点・寸評】
湘南 6
プレッシャーから解放されたからか、選手たちが気持ち良さそうにプレーし、名古屋を圧倒。来季へつながる勝点3を掴んだ。
 
【湘南│採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣   6
PKで失点するも、少なくないピンチを冷静なせーセービングで防いだ。及第点を付けて良いパフォーマンスだった。

DF
24 奈良輪雄太 6
粘り強い対応で縦への突破を阻み、クロスを撥ね返す力もあった。最後までその脚力は衰えなかった。
 
20 坪井慶介 5.5(68分OUT)
対人とスピードどちらの勝負でも負けず、身長さのあるシモビッチにもよく対応した。やや可哀そうな判定でPKを献上し、68分にお役御免で菊地と交代となった。
  
4 アンドレ・バイア    6.5
読みの鋭さは抜群。インターセプトからカウンターへとつなげた。最終ラインを統率するリーダーシップも◎。
 
30 島村 毅    6
スタートは左SBを務め、坪井が交代となった後はCBに入る。タイトなチェックやヘディングの強さを生かして相手の進行を封じた。
 
MF
MAN OF THE MATCH
8 山田直輝 7.5(88分OUT)
6分に左足でスタジアムを静まらせる一発を決め、60分には闘莉王からボールを奪い今度は右足でゴール! 2トップの一角として光り輝き、勝利の立役者となった。
   
16 石川俊輝 6.5
ボランチでコンビを組んだ三竿が自由に動いたため、黒子役としてバランスを取った。攻守で的確にプレー。
 
6 三竿雄斗    6.5
自慢の左足を駆使してテンポ良くパスをつないだ。特筆すべきはその運動量。ピッチのいたる所に顔を出して仲間を支えた。後半途中からは左SBも務めた。 
FW
14 藤田征也 6(77分OUT)
右サイドから切り込んでチャンスに絡んだ。周囲とのコンビネーションも良好だったが、守備でやや軽さが。

9 ジネイ 6.5
前線でボールを収めながら、サイドに出て起点になった。37分には右からクロスを上げて高山のゴールをアシスト。セットプレーの守備でも効いていた。
  
23 高山 薫 6.5
左からドリブルで持ち上がり攻撃を加速させた。37分にはジネイのクロスに上手く合わせて追加点を奪取。良い働きぶりだった。
 
交代選手
MF
2 菊地俊介 6(68分IN)
交代直後はボランチに入って守備強化にひと役買う。終盤にはポジションを上げてカウンターの先導役となった。
 
FW
15 長谷川アーリアジャスール -(77分IN)
ひた向きに守備に走りながら相手のPAに侵入すれば華麗なテクニックを披露。攻撃のアクセントとなった。
 
DF
3 岡崎亮平 -(88分IN)
試合を締めるためにピッチに登場。ハイボールの競り合いでも負けずに任務を遂行した。
 
 監督
者 貴裁 6
勝負にこだわり、降格が決まってから2連勝でシーズンを終えた。最後に意地を見せた。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)