カシージャスが代表引退を決断か 映画『ランボー2』を引用し、別れを示唆?

写真拡大

▽ポルトのスペイン代表GKイケル・カシージャス(35)が、スペイン代表を引退することを決断したようだ。同選手が自身の『ツイッター』で映画『ランボー2』の名シーンの動画を引用し、“ラ・ロハ”との別れを示唆した。

▽スペインは、27日に行われたユーロ2016ラウンド16のイタリア代表戦で0-2の敗戦を喫し、ユーロ3連覇の夢が潰えた。

▽この敗戦後にカシージャスは自身の『ツイッター』で、シルベスタ・スタローン主演の世界的な有名映画『ランボー怒りの脱出』のラストシーンの動画を引用すると共に「今日、#GraciasCasillasというハッシュタグで僕と代表チームを支持してくれた多くの人たちからの愛情を、誇りに思っている」とコメントした。

カシージャスが引用した『ランボー怒りの脱出』のラストシーンの動画では、ベトナム戦争を終えたスタローン演じる主人公のランボーとトラウトマン大佐の以下のようなやり取りが描かれている。

――ランボー

「どこに行くかはわからないが、俺は行く(去る)つもりだ。(大佐に対して)なぜ、戻ってくる必要があるんだ。俺の友人はここで死んだ。そして、俺の一部もここで死んだんだ」

――トラウトマン大佐

「戦争で起こったことは間違いかもしれない。ただ、どうか国を憎まないでほしい」

――ランボー

「憎む? 俺はこの国に命を捧げる」

――トラウトマン大佐

「では何を望む?」

――ランボー

「俺たちが国を愛したように、国も俺たちを愛してほしい」

▽ランボーの言葉を引用したカシージャスは、“ラ・ロハ”を去る決意を示唆すると共に、自身も含めて代表チームの選手たちが国のために全力を尽くしたということを強調したかったのかもしれない。

▽なお、2000年6月に行われたユーロ2000のスウェーデン代表戦で、19歳と14日でスペインのフル代表デビューを飾ったカシージャスは、今大会では出場機会が訪れなかったものの、ヨーロッパにおける代表最多出場記録となる167試合に出場。この間にユーロ2008と2010年南アフリカ・ワールドカップ、ユーロ2012の主要国際大会3連覇を経験していた。