中腹に現れるアジサイに導かれるように山頂へ!

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目の前に広がる景色や登頂したときの達成感など、楽しさいっぱいのハイキング。今までやったことがないけれど、この夏こそチャレンジしてみたい。そんなあなたに、低山で登りやすい「飯盛山」の魅力をお届けしよう。

【写真を見る】鳥居とアジサイのコラボも美しい

福岡市南西部の平野にこんもりとそびえる飯盛山は、その名のとおり、ご飯茶碗をひっくり返したようなきれいな三角形の山。標高382.4mで、片道1時間程度で登れる低山の代表格だ。初夏には山道沿いにアジサイが咲き誇り、登山者の目を楽しませる。山麓には縁結びのご利益があるとされる飯盛神社、中腹にはその中宮、山頂には上宮があり、山全体に清々しい雰囲気を感じることができる。

では早速、初心者でも無理なく登れる、飯盛山ハイキングコースをたどってみよう!

■ スタート地点は飯盛神社

山のふもとにある飯盛神社は、イザナミノミコトなどを祭神とする神社で、飯盛山全体を御神体とする。本殿は筑前福岡藩主であった黒田忠之によって創建され、吉凶を占うかゆ占や、流鏑馬などは無形民俗文化財に指定される。駐車場が複数あるので車でのアクセスも便利。登山道にトイレはないので、ここで済ませよう。

■ 中宮

約15分ほど登ると現れるのが、山の中腹に位置する飯盛神社の中宮。ここではイソタケルノミコトが祭神として祭られる。銀色に輝く巨大な鳥居がインパクト大。ここまで来れば、アジサイはもうすぐそこ!

■ あじさいの路

初夏の飯盛山のハイライトともいえる、アジサイが咲き乱れる登山道。連なるように植栽されたなだらかな花の道が500mほど続く。アジサイは中宮から迎石の手前までの道沿いに、約800本植えられている。舗装道路沿いなので歩きながらゆっくり眺めよう。

■ 岩場の難所

あじさいの路を抜けると、未舗装道に入る。迎石から先は急傾斜の難所もあり、ロープを使った岩場越えではちょっとした達成感が味わえるかも!?滑りやすい場所も多いため、歩きやすくグリップの効いたソールのスニーカーがおすすめ。

■ 飯盛山山頂

岩場を越えると急に視界が開け、山頂に到着!木々の間から福岡タワーなどの百道エリアや、博多湾一帯、脊振山系の山並が見渡せる。木陰のベンチでごはんを食べたり、眺めを楽しみながら休憩しよう。

山頂まで行けばもう大丈夫!と気が緩んでしまいがちだが、それはNG。家に帰るまでが山登り(!?)なので、気を引き締めて、ケガや事故なく下山しよう。【福岡ウォーカー】