印象派を代表する女性画家メアリー・カサット、国内35年ぶりの大回顧展が横浜&京都で開催

写真拡大

メアリー・カサットの大回顧展「メアリー・カサット展」が、2016年6月25日(土)から2016年9月11日(日)まで横浜美術館で、2016年9月27日(火)から12月4日(日)まで京都国立近代美術館で開催される。

[ この記事の画像をもっと見る ]

19世紀後半のパリで活躍したアメリカ出身の女性画家、メアリー・カサット(1844-1926)。女性の職業画家が少なかった時代、印象派展に作品を出品した事で注目を集めた彼女は、独自の画風で描いた新しい時代の女性像や母子像が高く評価され、後に印象派を代表する画家のひとりに数えられるまでになった画家だ。

温かい筆致で描かれる母子像はカサットの代名詞。ルネサンス絵画や17世紀スペイン絵画の研究を通して身に着けた堅牢な人体表現と、印象派から学んだ自由な筆使い、そして明るく鮮やかな色彩をもって描かれるのは、家族や子供たちなど身近な人々。

本展では、油彩画、版画、パステル・素描の名品など、初期から晩年にいたるまで約100点の作品とともにカサットの画業の全貌が紹介される。また、多色刷り銅版画シリーズも10点揃って公開。

また、カサットに大きな刺激を与えたエドガー・ドガやベルト・モリゾ、エヴァ・ゴンザレスら当時交流のあった同時代の印象派の画家たちの作品、彼女が愛した日本の浮世絵や屏風絵も併せて展示し、それらが作品に与えた影響をひも解いてゆく。

【開催概要】
「メアリー・カサット展」
■横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開催期間:2016年6月25日(土)〜2016年9月11日(日)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:木曜日 ※8/11を除く。
入場料:一般1,600円(1,400円)、大学・高校生 1,100円(900円)、中学生 600円(400円)、小学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体料金(要事前予約)

■京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開催期間:2016年9月27日(火)〜2016年12月4日(日)
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日 ※ただし、10/10(月・祝)は開館。
入場料:一般1,500円(1,300円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 600円(400円)
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※中学生以下、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)
※本展の入場券でコレクション展も観覧可能

【問い合わせ先】
横浜美術館
TEL:045-221-0300
京都国立近代美術館
TEL:075-761-4411