燻製液に材料を漬けておくだけで、最短5分で香り豊かな燻製を手作りできるのが永谷園「わが家は名酒場」シリーズの「燻さずできる!燻製の素」です。本当に短時間で本格的な燻製が完成するのかどうか、実際にスモークサーモンやスモークチーズなどを作って確かめてみました。

わが家は名酒場 燻さずできる!燻製の素|商品情報|永谷園

http://www.nagatanien.co.jp/product/detail/592/

「燻さずできる!燻製の素」は、同じシリーズの「揚げずにできる!揚げ出し豆腐」に似た、黒を基調としたパッケージに入っています。



スモークチーズや半熟の燻製卵の写真付きで、一体どれほど本格的な燻製が作れるのか期待がかかります。



袋の裏面には材料や作り方が書かれています。



原材料には、みりん、しょうゆ、砂糖、食塩の他に「くん液」という見慣れない調味料が確認できます。



カロリーは小袋1個(49グラム)あたり43kcal。



袋を開けると、「燻製の素」の小袋が2つ入っていました。



燻製用の漬け液を作るには、ビニール袋に水50mlを注いで……



燻製の素を入れて混ぜるだけです。



というわけで、さっそく卵やチーズなどの材料を用意して、燻製を作ってみます。



刺身用のサーモンは包丁で薄くカット。



調味液の中に入れて……



袋の空気を抜いて口をしばり、5分間漬け込みます。



漬け込みの間は、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。



ボイル済みの生食用タコは、薄切りとブツ切りの2パターンを作ってみました。



サーモンと同様に、調味液の中に5分間漬け込みます。



卵はゆでて、カラをむいておきます。



魚などのナマモノ以外は、同時に何種類かの材料を漬けられるので、ゆで卵とチーズを一緒に漬け込みます。



チーズは5分、卵は10分で漬け込みが完了です。



鶏ささみは一口サイズにカットしてから液に漬け込みます。



材料を燻製液に漬け込んだ後は、キッチンペーパーを敷いたお皿に取り出して……



上からキッチンペーパーで押さえて水気をふき取ります。



また、鶏ささみは液に漬け込んだ後に加熱調理が必要なため、液から取り出してフライパンで焼いていきます。



中まで火が通ったらできあがり。



完成した燻製をお皿に並べてみました。木のチップで実際にいぶした時のような、本格的な燻製の香りがします。



チーズは切ってみると中心部が白っぽいままでしたが、表面に燻製の風味が染みこんでいて、既製品だと言われても分からないレベルに仕上がっています。いぶして作ったスモークチーズとは違って中に水分が残ってしっとりした食感ですが、これはこれでアリ。



サーモンの身も水分が残っていて柔らかく、お刺身に燻製の風味をプラスしたような感じ。みずみずしいながらもチップでいぶした香りが楽しめるという不思議な一品となっていました。



卵は白身や黄身の中央まで液が染みこまず、燻製の香りがほんのり感じられる程度。燻製液に漬け込む時間の目安は10分間でしたが、もう少し長めに漬け込むと味が染みこんでいいかもしれません。



タコは、いぶして作った燻製タコには及びませんが、今回作った燻製の中で最も味が染みこんでいて香りも良く、次も作ってみたいと思える一品でした。



鶏ささみは加熱したことで燻製特有の風味が飛んでしまい、焼き肉のタレのような味になってしまいました。



「燻さずできる!燻製の素」の希望小売価格は税込170円となっており、手軽に燻製を楽しみたい時や、お酒のツマミをパパッと短時間で作りたい時などによさそうです。