都内で挙式後に結婚会見を開いた一ノ瀬文香(左)、杉森茜

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 同性婚を発表したタレントの一ノ瀬文香と女優の杉森茜が19日、都内で挙式後に結婚会見を開き、喜びや同性カップルの難しさを語った。

 この日は挙式と披露宴を行い、会見にはそろって純白のウエディングドレス姿で出席。祝福してくれた友人や家族への感謝を時折涙を浮かながら語り、指輪も披露するなど喜びを分かち合った。

 その一方、同性愛カップルが世間に受け入れられることの難しさも語り、杉森は両親の反応について「賛成していないと思います」と複雑な思いを吐露。両親への感謝は口にしつつ、「多分賛成を心からできる親は、今の時代今の日本ではものすごく少ないと思います。うちの親はかなり変わっている方で、ぎりぎり賛成なんです」と話した。

 それでも結婚に踏み切った理由を杉森が「後の人がもっとやりやすくなるように」と話すと、一ノ瀬も「わたしも18〜19歳くらいの時からいつかそういうパートナーが現れたら結婚したいと思っていたんです。公にすることは、みなさんに議論をしてもらえるきっかけになればと思ってしました」と説明。近々婚姻届を提出しに行く予定だが、法的に受理されるかは難しく杉森は「やってみないと分からない。やってみてダメなら、不受理になった悲しさでまた新しい行動ができるかな」と前向きに話した。

 また、今後の生活についても語った一ノ瀬と杉森。子供の予定を杉森が「養子か何かでいつか欲しい」と希望すると、一ノ瀬は「わたしは、もともと子供を欲しいという気持ちはないんですけど、茜ちゃんが欲しい気持ちは知っていますし、準備ができたら一緒に育てていこうと思います」とコメント。理想の家庭像には、一ノ瀬が「お互いにやりたいことがあるので、それを尊重しながらお互いに楽しく過ごしていけたらいいなと思います」と 笑顔で話した。(中村好伸)