1日、「2006年ヒット商品」第1位表彰のあいさつをする任天堂の担当者(撮影:徳永裕介)

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雑誌「日経トレンディ」(日経ホーム出版社刊)は1日、今年最もヒットした商品に「ニンテンドーDS Lite & 鍛脳ゲーム」を選んだと発表した。

 同誌が発表する「年間ヒット商品ベスト30」は毎年恒例の企画で、「売れ行き」「新規性」「市場創出性」「影響力」の4要素からヒットの度合いを評価、独自にランク付けを行っている。2005年は「iPod nano & iTMS」、04年は「冬のソナタ」がそれぞれ第1位に選ばれた。

 「ニンテンドーDS Lite」は任天堂<7974>の携帯型ゲーム機で、先行した「ニンテンドーDS」と合わせ、国内市場だけでも1000万台以上売ったメガヒット商品。「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズのソフトがけん引役となった。

 東京・赤坂の東京全日空ホテルで行われた記者発表会で、表彰された任天堂開発技術部デザイングループの杉野憲一マネージャーは「これからもたくさんの方々に愛され、楽しんでいただけるエンターテインメントを目指して頑張っていきたい」とあいさつ。同誌の北村森編集長は第1位に選出した理由について、「これまでゲームにそれほど興味がなかった40−60代を巻き込んだ。非常に興味深い社会現象と感じ、編集部一同満場一致で第1位とさせていただいた」と語った。

 2位以下は「軽自動車」「資生堂 TSUBAKI」「mixi」「W-ZERO3」の順。同誌では、07年は疲労回復効果がある特定保健用食品が市場を席巻するとして、ヒット予想ランキングの第1位は「抗疲労トクホ」としている。【了】