『おばちゃんたちのいるところ』(松田青子/中央公論新社)というタイトルを聞いて、痛快・溌剌・気分が晴れそうなイメージを持った。それは“おばちゃん”というワードの持つイメージから来たものだと思う。完全に個人の主観だが、ずけずけと他者のスペースに入り込み「大丈夫よぉ!」と肩をバシバシ叩いて去っていく。そんなイメージが“おばちゃん”という言葉にはある。私自身おばちゃんとされる年代に差し掛かってもそのイメ