1957年、東京の養護学校の同窓会として発足した青い芝の会は、障害を持つわが子を殺めた母親に対する減刑嘆願運動への抗議から、運動団体へと変化していく。“殺される側”からの異議申し立てだった。「愛と正義を否定する」「問題解決の路を選ばない」「健全者文明を否定する」などの行動綱領をかかげ、全国展開をはかる。差別反対運動をすすめる一方で、外出を促すため、在宅障害者を訪問した。兵庫青い芝の福永年久が経験した命