一度あきらめたみなさんこんにちは。非文芸編集者のM(34歳・男)です。この記事は、文芸の編集者ではない私が、文芸編集者にヒット作品のウラ話を聞くコーナー。今回取り上げるのは、松永K三蔵さんの『バリ山行』(講談社)です。この作品は、経営危機を迎えた会社に勤める男性の悩みと、彼が登山に目覚めてのめり込んでいく過程を描いた作品で、今年7月に芥川賞を受賞しました。芥川賞といえば、言わずもがな、純文学の若手作家