東西デパート戦争池袋駅周辺の戦後話のつづき。1950(昭和25)年12月、建設資金の相応負担分として民間が一部を使用する、“民衆駅スキーム”により池袋駅西口駅舎が完成、上層階に開店したのが、五島慶太が主導する東横百貨店池袋店であった。対する東口駅舎は戦災後の応急建築でしのいでいたが、隣接する武蔵野デパートは西武百貨店と改めたうえ、地上7階建ての本建築を1952(昭和27)年9月に完成させて東横百貨店に対峙する。池袋駅