太平洋戦争の陸海軍の重要書類の多くは終戦時に焼却されたと言われている。現に、実施部隊ではそのとき焼失して現存しないものが多い。だが、焼却を免れた書類も相当数にのぼり、近年、一般公開が進んでいることもあってかなりの量の史料が閲覧できるようになった。これらをうまく使えれば、タイムピースを埋めるように、これまでわからなかったことが明らかになってくるだろう。中央と部隊の間を飛び交った電報の記録もそのひとつ