国際日本文化研究センター(日文研)と細見美術館との共同主催で、日文研がこれまで集めてきた「春画・妖怪画」コレクションより精選された作品を一挙に紹介するという初の展覧会が開催される。場所は京都の細見美術館。中世〜近世まで、日本人は絵巻や浮世絵を通して日常のなかの目に見えるもの、あるいは形なきものを視覚化してきた。日常の「表と裏」、「この世とあの世」といった今以上に境目があいまいな世界が広がっている。