すき家、25億円の純損失にネット上は「まさに因果応報」「これが本来の姿」と厳しい声

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一連の「ブラック問題」の余波から、問題視されていた深夜の一人勤務体制「ワンオペ」を廃止した牛丼大手・すき家が、このほど2014年4〜12月期の連結決算で、25億円にものぼる巨額の純損失を出したことが明らかとなり、注目を集めている。

同社では低迷する業績を回復すべく、昨年8月より主力商品である牛丼について、21円分の値上げを断行するなど、ワンオペ対策と並行する形で業績の改善を模索してきたが、相次ぐ不祥事やネガティブな報道が目立ったことなどもあり、売上が激減。前年同期に発表した7億円もの黒字から、わずか1年あまりで一気に転落した形だ。

しかし、こうしたすき家の業績不振について、ネット上からは「まさに因果応報」「もともと犠牲なくして黒字にはならんかったんや」「ワンオペ廃止っていうだけで赤字要素だよな」「ある意味、安定のすき家」「これがあるべ き本来の姿だな」と、やはりというか厳しい声が。くしくも先頃、同じく「ブラック問題」で巷を騒がせた外食大手・ワタミが、2015年3月期(2014年4月1日〜2015年3月31日)連結業績の最終損益予想について、70億円の赤字に下方修正したことが明らかとなった際にも、ネット上からは「努力が足りない 無理と言う言葉は無い」「黒いのが赤くなっただけか」といった厳しい声が噴出したばかりで、業界全体でみれば、異物混入騒動などの不祥事が相次ぐマクドナルドも、目下、大苦戦を強いられるなど、その牽引役がこぞって凋落の一途を辿っているのが実情だ。

状況は近えど、それぞれが出口の見えぬ業績不振に陥っている外食業界。混迷の度合い深まるこれらの企業が、果たして今後どのような反攻を見せるのか注目したいところだ。

文・今岡憲広

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