ドラマ「美しき罠〜残花繚乱」(原作:岡部えつ『残花繚乱』/TBS木曜よる9時)。主人公・りか(田中麗奈)の前では紳士的で誠実。りかの家族にも気に入られている圭一(青柳翔)。でも、単なる好青年でもないようで……

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「僕ら、どっちも若いときに肉親を亡くして、心のどこかに寂しさの根っこみたいなものがある。だからいい夫婦になれる気がするんです」

1月29日放送のドラマ「美しき罠〜残花繚乱」(TBS)第4話で、主人公・りか(田中麗奈)にプロポーズされる。相手は、りかの元不倫相手である柏木荘太(村上弘明)と妻・美津子(若村麻由美)に紹介された落合圭一(青柳翔)。元彼の奥さんの紹介というだけで十分ややこしいのに、圭一はりかの書道友達・麻紀(三浦理恵子)とも誘われるままに関係を持つ。

さらに第4話では圭一が美津子と体の関係があったことを想起させる回想シーンも登場した。前回登場した麻紀によるアドバイス「男と女ってね、寝てないから想いが残るの。寝ちゃうと意外とすっきりするってことがあるものよ」は的外れだったらしい。マジっすか。

りかは、もうひとりの書道友達である泉(高橋かおり)に「(結婚を)迷ってる理由は何?」と聞かれ、「圭一さんはいい人だし、一緒にいるホッとする。親も喜んでくれてるしね。でも、彼に夢中ってわけじゃないんだよね」と答えていた。しかし、りかが思ってるほど、圭一は安心・安全な男でもなさそうなのだ。

結婚話が持ち上がっていると知った麻紀が、突然訪ねてきたときの態度も、妙にふてぶてしい。
「この前、言いそびれたけど、つきあってる人がいるんです」と一線を引いたかと思いきや、「彼女はいい子だし、これでいいんだって気持ちもあります。でも、一方で、これでいいんだって、思い込もうとしている自分がいる」と独白を始める。どうにも煮え切らないし、麻紀としては「あなたが結婚しても私は気にしないわ。いつでも連絡して(はあと)」と一応言っておきたくもなるだろう。

しかし、その一方で圭一は美津子に「僕はもう大丈夫です。あなたたち夫婦に仲人を頼めるくらい、痛手から回復しました」と挑発的なメールを送る。さらに、柏木家を訪れ「今日は、お二人に正式に正式に仲人をお願いしに来ました」と言いながら、美津子をじっと見つめてみたり、どうも思わせぶりなんである。話をややこしくしてる犯人はお前か!

挙げ句、荘太と二人で「結婚と仕事を両立させるのが今の時代だよ」「うちも女子社員が一人いるんですが、正直言って、男より優秀ですよ」と“働く女”を褒めそやし、美津子をキレさせる。

「妻には留守番をさせておいて、会社では女性に働けってハッパをかけて『働いてる君が素敵だよ』って? 一体どっちの言葉を信用したらいいのかしらねえ……男の人にとって、妻って何なのかしらね!」

美津子のフラストレーションはたまりにたまって、暴発寸前。麻紀もこのまま引き下がるわけがない。予告編では麻紀が「途中でできなくなっちゃったんでしょぉ?」と、りかに告げ、動揺させていた。こわすぎる。誰が誰と、何のために闘ってるのか、よくわからなくなりつつ、今夜9時から!
(島影真奈美)