結婚するなら福士蒼汰か玉木宏か「きょうは会社休みます。」今夜いよいよ最終話
このドラマ、おそらく多くの人が「福士蒼汰と玉木宏、付き合うんだったらどっちかな？」と妄想していたのではないだろうか。
最終回ではこの問いが「福士蒼汰と玉木宏、結婚したいのはどっち？」に変わる。ウウ〜〜悩む！ 私、綾瀬はるかじゃないけど！！
10話は、花笑（綾瀬はるか）のめんどくさいところが炸裂した。
田之倉（福士蒼汰）にプロポーズされて、幸せ絶頂の花笑。母親への報告もさっくり認めてもらえ、2人っきりの平日温泉旅行。同僚の大城（田口淳之介）の気遣いもあり、2人で「きょうは会社休みます」。
露天風呂付きの部屋で一緒に入浴！（当たり前だがカメラワークとにごり湯でうまーくアレは隠されている）卓球に巧みなマッサージと、夢のような1日だ。
それでも花笑は、悪い方向に妄想してしまう。もしかしてこれは、ドッキリなんじゃないだろうか……？ もちろんそんなことはないのだが、花笑の不安は「与えられてばかりで、与えられていないんじゃないか」「幸せにしてもらってばかりで、幸せにできていないんじゃないだろうか」というところにある。
幸せに慣れていないし、自分に自信がない。
田之倉のために何かできないかとあれこれ企んではみるが、どれもいまいち不発に終わる。
いつもの蕎麦屋で偶然朝尾（玉木宏）と遭遇した花笑は、「男の人はどうやったら喜ぶのか」を朝尾に尋ねる（ウーン、残酷なことをする……）。朝尾は若干いじけながらも、「そばにいて、背中を押してくれたら」と答える。言うまでもなく、これは朝尾が花笑にしてもらいたいことだ。
直接のきっかけは、偶然、田之倉の大学の先輩・戸崎（香椎由宇）と出会ってしまったこと。前回の「悠斗」呼びや地雷女の香りに大半の人がピンと来ていただろうが、やはり香椎由宇、田之倉の元カノだった。
田之倉くん、年上の美人女性が好きなんですね……。ふだんはしっかりしてる女性が自分に甘えてきたりするのがツボなんですね……（本編とは関係ないですが、田之倉くんの女性の好みはおそらく母親の影響が大きく、9割くらいの確率でマザコンです）。
戸崎と話しているうちに、田之倉と結婚することが、田之倉の夢（大学院進学、MBA取得、起業）を諦めさせることにつながっているのだと改めて気づく花笑。
「私にできることは……」
そして花笑は、めんどくさいことこの上ない行動に出る。
イルミネーションを見ながらデートする花笑と田之倉。ここで花笑は、嘘をつく。
「実は、朝尾さんと結婚するんだ。二股かけてた。最低な女なの」
嘘、下手すぎる！
花笑は自分が田之倉の将来の足を引っ張っていると感じ、わざと悪者になって身を引こうとしたのだ。でもこれって、正直言うと本当にめんどくさい行動。田之倉のため、というのは本音だろうが、もっと本心は「田之倉の将来と天秤にかけてもらえるほど自分に価値があるのかわからない」「将来田之倉に『こんなはずじゃなかった』と思われたくない」といった気持ちが強い。この辺、親友の一華（平岩紙）もそっと指摘していた。
少女漫画『姉の結婚』も、実は最終巻で同じような展開を見せている。ただしあちらは30代男と40代女の恋愛だし、こじらせ方もちょっと違うのだけど。
花笑の嘘はすぐにバレる。恋人のフリをしてくれと頼んだ朝尾が、あっさりと田之倉にネタバラシをしてしまうのだ。しかし、朝尾の田之倉への指摘は痛烈。
「君は彼女に夢中になるあまり、無理をしすぎた。彼女はそれに気づいたんだよ」
田之倉も、それをつらそうに認める。
「（花笑のことを）見えてなかったんですね」
ちなみにこれは田之倉だけではなく、花笑もそう。花笑も田之倉をきちんと見てはいない（というか花笑は自分のことにいっぱいいっぱいで、誰のことも見えていない）。
そして最後、朝尾の新規オープンの店に最初の客として招待された花笑は、朝尾と軽口を叩き合う。そして──
「結婚してください」
「そのままの君でいいんだ。何も変える必要はない。言いたいことを言って、好きな事をして、そばで笑ってくれていればいい。だから……俺と結婚しよう」
甘すぎるプロポーズ。以前「恋愛には風向きとタイミングがある」と言っていたが、今がそのタイミングなのか？ どうする、花笑！？
今夜放送される10分拡大の最終回。3人はどのような結末を迎えるのか？
ここまで田之倉×花笑のイチャイチャシーンを連発しておいて、朝尾とくっついて終わるのはかなり冒険だ。メタ的なことをさらに言えば、公式Twitterで告知されたオールアップは、玉木宏のほうが先だった。……ということは、やはり田之倉エンド？
でも、「恋愛するなら福士蒼汰、結婚するなら玉木宏でしょ……」という感想を抱いている人も多い。予告で「壁ドン」ならぬ「壁そっ」も流れているし、それにこれでフラれたら、朝尾さんかわいそすぎるのでは？ じゃあ、朝尾エンド？
うーん、わからん！ こういうの心臓に悪い！ まさかの大城エンドに一票入れておきます（棄権票）。
（青柳美帆子）
