藤田寛之、ノーボギーで首位発進を切った!(撮影:上山敬太)

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<三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース (7,246ヤード・パー72)>
 賞金王争いは明暗が分かれた。現在賞金ランキング2位の藤田寛之はノーボギーの5アンダーをマークして首位タイスタート。その藤田と同組で回った賞金ランキング1位の小田孔明は、4オーバーの66位タイと大きく出遅れた。
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 バッバ・ワトソン(米国)、石川遼、谷原秀人組の一つ前を回ったもう一つの“メイン組”藤田、小田、池田勇太。マスターズチャンピオンの豪打への大歓声を背後に受けながら、佳境に入った賞金王争いも富士の裾野に熱気をもたらした。
 練習日に師匠・芹澤信雄にスイングを見てもらったという藤田は、テイクバックからダウンスイングまでアドバイスをもらったショットを武器に安定したゴルフを披露。「言われたことをイメージしたらボールが少しつかまるようになりました。久しく良いショットがでていないので、何が自分の良い状態かわからなくなってきましたけど(笑)」と笑えるのもこの日のスコアがあればこそだ。
 一方の小田は13番、14番と序盤の連続ボギーで躓くと、後半も上がり4ホールで3つのボギーを叩いて大きく出遅れ。「ショットの内容は悪くなかったんですけど、縦の距離感が全然合っていなかった」と肩を落とした。
 1,700万円強の差がついており今大会で藤田が優勝しない限り逆転されることはないが、悲願の賞金王へ向けて少しでも差は保っておきたい。「手にが届かないところまで差をつけられてしまったから。まずは明日予選を通らないと」と前を見据えた。
 藤田も「今日は孔明っぽくないプレーでしたけど、今年良いプレーをしているし、何かきっかけをつかめば2日目以降良くなってくると思う」とこのままスムーズにゴールテープを切れるとは思っていない。賞金王のタイトルを争う戦いはここからさらに熱を帯びていく。
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