【レビュー】カシオのスタンプメーカー「pomrie」、待望のMac対応! - 陶器や金属に押せる硬質面インクも試してみた
●待ってました! Macを使ってpomrieでスタンプを作れるカシオ計算機が2013年11月に発売し、クラフト&デザイン好きな女性に人気のオリジナルスタンプメーカー「pomrie」(ポムリエ)。世界で1つだけのオリジナルスタンプを簡単に作れる気軽さはもちろん、イベントや用途に合わせたスタンプ素材が配信されるのも魅力だ。
そんなpomrieが、ついにMac(OS X 10.9以上)に対応。従来のWindows PCとスマートフォン(iPhone/Android)ユーザーに加え、さらに広い層がスタンプ制作を楽しめるようになったというわけだ。また同時期に、プラスチックや金属、陶器、ガラスなどにスタンプできる硬質面インク(4色)と、従来品の紙用インクに新色(2色)が新たに加わった。
今回は、pomrieのMac版アプリと硬質面インクを使った、オリジナル雑貨作りを紹介したいと思う。コルクコースターやカードケースなど、市販の雑貨にスタンプを加えてすてきなデザインにしてみよう。
pomrieには、Wi-Fi(無線LAN)とUSBインタフェースを備えた「STC-W10」、USBインタフェースのみの「STC-U10」があるが、今回は「STC-W10」を利用する。本体や付属品については、別記事『オリジナルスタンプで作る私だけのアイテムを - 夢が広がるカシオ「pomrie」の世界』で詳しく紹介しているので参照いただきたい。
新たに発売された硬質面インクは、黒・赤・青・茶の4色で、各色に洗浄用クリーナー1本が付属する(写真は4色分)。以下の写真にはないが、紙用インクの新色はアッシュブルーとアッシュピンクで、個人的にヨーロピアンテイストを感じる色だ。
スタンプの作成作業は、大まかに分けて3ステップ。アプリ上で絵柄をデザインして、pomrie本体からスタンプ版を出力、スタンプベース(取っ手部分)に貼り付けて完成だ。Mac版アプリの使い方を含めて、制作ステップを追いかけてみよう。ここでは硬質面インクを使っていく。
●pomrieとMacでスタンプを作る手順○Mac版アプリでスタンプをデザイン
○製版する
○インクを乗せてスタンプ完成
●オリジナルスタンプで作った雑貨あれこれ○コルクコースター
イベントのノベルティや結婚パーティーのミニプレゼントなどに。コルクはインクがきれいに発色してくれる。これは大きなポイント。
○アルミカードケース & ネームカード
市販のアルミカードケースのふたに沿って装飾イラストをスタンプすると、シンプルなケースがグッとガーリーに。同じ柄でフリーカードを作るとトータル感が出るだけでなく、ネームカードやメッセージカード、ブランドカードなど、さまざまな用途にも利用できる。今回は名前スタンプを組み合わせてプライベート用ネームカードに。新色のアッシュブルーとブラックで上品かつモダンな印象に仕上がった。
○iPhone 5Sケース
iPhone 5S背面のアップルマークやiPhoneのロゴと、スタンプを組み合わせたデザインのiPhone 5Sケース。インクのかすれを防ぐには、透明プラスチックケースの内側からスタンプするのがおすすめ。すてきなデザインになること間違いなし。
○マルチトレイ & コルクコースター
陶器のミニトレイにスタンプすれば、オシャレなカフェや雑貨屋さんにありそうなアイテムが簡単に。実はこのトレイとコースター、1組で100円以下だった。パーティーのお土産としてもコストパフォーマンスは抜群。アクセサリートレイにも使うことができる。
○デコレーション植木鉢
上記と同じ柄で植木鉢にスタンプしてみた。陶器類は比較的インクが乗りやすく、くっきり出るのでおすすめの材質。今回は白地のためブラウンのインクにしたが、テラコッタ(粘土の素焼き)の場合は色を工夫する必要があるだろう。あまり力を入れず、均等に押すようにするときれいに仕上がる。
○デコレーションランタン
海外系の雑貨店で見つけたランタンに、こうもりや輝きのスタンプをプラス。影絵になるほどではないが、ふわりと浮き上がる模様がろうそくのやさしい光にぴったりだ。
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いかがだっただろうか。今回のアップデートは、Mac対応はもちろん、素材の幅が広がったことで、ホビー好きにとってかなり嬉しい内容だったのでは? これまで以上に楽しいアイデアを実現できる製品になったので、ぜひ実際にスタンプとオリジナル雑貨を作ってみてほしい。
(木村早苗)