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NASAは7月28日、探査機「カッシーニ」が収集したデータから、土星の衛星「エンケラドス」に101の間欠泉があることが確認されたと発表した。このことは、液体である水が存在する可能性を示唆しているという。

エンケラドスで初めて間欠泉が目撃されたのは2005年のことだ。南極にある「タイガー・ストライプ」という割れ目から、小さな氷の粒子と水蒸気が噴き出している。

間欠泉は氷のプレートが摩擦して発生する熱によって生成されると思われていたが、NASAの研究者は「カッシーニから収集したデータを分析した結果、エンケラドスの間欠泉によって、間欠泉は地表の近くで起こる現象ではなく、氷の下にある海に根源があることがわかった」と述べている。

これまでの研究で、土星の潮汐力がエンケラドスの間欠泉に影響を与えていることがわかっているが、一緒に提出された論文では、潮の干満と間欠泉から噴射される煙の明るさの関連性を比較している。