名刺を渡す際のマナーと心理テク「名刺入れは胸ポケット」「相手より先に渡す」

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ビジネスマナーの基本に「名刺の渡し方」があります。たかが名刺というなかれ。名刺の渡し方ひとつが商談成立の大きな鍵となることもあるのです。そこで、名刺交換の際に使える心理テクニックを紹介しましょう。

名刺交換はビジネスマナーの基本

名刺交換するのはほとんどが初対面の場合であり、自己紹介と共にするビジネスマナーの基本中の基本です。それだけに、名刺交換の一連の動作によって当人だけでなく会社の信用性まで判断される行為といっても過言ではありません。

マナー違反の渡し方をした場合、社員教育が行き届いていない会社という烙印が押され、取引にも影響を及ぼすというわけです。決して「名刺交換程度」とあなどってはいけません。

名刺入れは胸ポケットに

日本のビジネス社会では、名刺は個人を識別するものとしてだけではなく「企業の看板」としてとらえる傾向が根強くあります。したがって、その「看板」を粗雑に扱う者は「交渉に値しない人物」というレッテルを貼られてしまいます。

例えば名刺入れをズボンのポケットから取り出すことは「下半身に看板を置く行為」としてタブー視されるので、必ず胸ポケットにしまっておかねばなりません。また、定期入れなどと兼ねた名刺入れは「看板をないがしろにしている」と見られることがあります。

■ルール以外の状況対応法

名刺交換の際には「相手より先に渡す」「両手で渡す」というのが基本ルールですが、ときとしてルール通りにいかない場合もあります。例えば相手から先に差し出された場合は、それをさえぎるのは失礼にあたるので、その際はお辞儀をしながら両手で丁寧に受け取り、相手よりも低い位置で渡すようにしましょう。

また、相手と同時になった場合は両手で受け取ることができないので、右手で渡し、左手で受け取るのが礼儀です。

■応接室での名刺の取り扱い

複数の相手と名刺交換し、応接室で腰かけて商談する場合は、相手の着席位置に合わせてテーブルの上に相手側の名刺を並べておきます。これは、相手の役職や氏名を間違わないために重要な行為です。そして、最も役職が高い人物の名刺は、自分の名刺入れの上に置くようにしましょう。

これらの一連の行為は企業社会では最低限の礼儀なので、マナー違反は「常識知らず」とされてしまいますので、気をつけましょう。