今シーズンも、多数の日本人プレーヤーが活躍したメジャーリーグ。イチロー、黒田博樹、岩隈久志、青木宣親……、なかでも上原浩治と田澤純一はクローザー、セットアッパーとしてフル回転、ボストン・レッドソックスのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

日本のメジャーリーグファンにとっては、最後の最後まで興奮しっ放しの今シーズンだったが、そんななか、日本人選手ではないにもかかわらず、連日ネットでその動向が注目されていた選手がいる。

それがトロント・ブルージェイズ傘下の3Aバッファロー・バイソンズでプレーしているショーン・オチンコ選手だ。理由は……言うまでもないだろう。

オチンコ選手は、捕手、一塁手、DHを兼任する26歳の若手選手。身長180cmと、ポジションの割には小柄だが、打撃ではクリーンアップを任されるなど、シュアなバッティングには定評がある。将来、メジャー昇格が期待される選手の一人だが、日本のネット掲示板ではマイナーリーガーながら「オチンコ、今夜もどデカい一発」「今日のオチンコはちょっと硬い」など、注目を集めていた。

※コメントの前者は「オチンコ選手、今夜もどデカいホームランを放った」、後者は「今日のオチンコ選手は、緊張のせいか、ちょっと硬くなっている」という意味で、あくまでも野球のプレーに対する声です

そんなオチンコ選手だったが、秋になるとすっかりその名前を聞かなくなってしまった。実は8月に、禁止薬物であるアンフェタミンに陽性反応を示したため、50試合の出場禁止処分を受けてしまったのである。

ちなみに、アンフェタミンは長期使用すると勃起不全を引き起こすといわれている。オチンコ選手の復活に期待したい。

(取材/コバタカヒト)

■週刊プレイボーイ46号「12ページ特集 できる大人のピンク話のネタ大全79」より
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