未踏の地を初めて旅してみると、うわさに聞いていたことやイメージを大きく違った、というのはよくあることだ。種々の事情から、初めて日本を訪れる中国人観光客には、特にその傾向があるかもしれない。

 新浪ブログのアカウント名・傲春春さんは30日、日本旅行を通じて感じた日本人の生真面目さについて紹介する文章を掲載した。

 それは、傲春春さんが沖縄旅行中の観光バス車内で体験した出来事だった。道路脇に「消火栓」の標識を見つけた傲春春さんは、出水栓がないことを不思議に思いガイドに質問した。ガイドは運転手に聞いてくれたという。

 分からなかったいいよ、と言おうと思った傲春春さんだったが、運転手はバスを降りて消防局に電話してくれた。そして、消防局から「栓は移動したが標識がそのままだった。2日以内に標識も移動します。すみません」との回答をもらったというのだ。

 傲春春さんは、消火栓が地面の下にあるということを知らないで質問したのかもしれない。しかし、実際に消火栓が標識の位置になかったことで、思いがけなく日本人の真面目さ、親切さを感じ取ることとなった。あまりの熱心さに申し訳なくなった傲春春さんは「真面目さに顔を赤らめた」とタイトルに心境をつづった。

 日本に旅行にやってきて、ニュースやネット上の情報では知りえない日本人の実態に遭遇して大きな驚きを覚えた、といった類のブログ文章をつづるのは、傲春春さんだけに限らない。まさに、百聞は一見に如かず、といったところだろうか。

 傲春春さんは先日も日本滞在中に感じた、日本から学ぶべきことにかんする記事を掲載した。そこで一部ユーザーから反発が出たのだろう、今回の記事の冒頭には「書くと罵声を浴びると知っているが、いいことは学ぶべきで、歴史問題はまた別の側面だ」との「おことわり」がついた。

 これからも日本人の良いところを紹介するとのこと、今後の更新が楽しみだ。(編集担当:近間由保)