渡邉彩香、最終日中止で1打の重みを再確認「悔しいです」

＜富士通レディース　最終日◇20日◇東急セブンハンドレッドクラブ・西コース(6,635ヤード・パー72)＞
　国内女子ツアー「富士通レディース」の最終日。降雨のた9時9分に競技は中断され、その後も雨脚が強まり10時32分に最終ラウンドの中止が発表された。最終日が中止になるのは9月の「日本女子プロ選手権」に続き今季2度目。
飛ばし屋、渡邉彩香が1差2位に浮上「明日が楽しみ」
　優勝はトータル6アンダーで昨日単独首位に立っていたイ・ナリ(韓国)。1打差から巻き返しを狙った女子ツアー屈指の飛ばし屋、渡邉彩香は2位に。3位タイにはアマチュアの高橋恵、酒井美紀、テレサ・ルー(台湾)、リ・エスドが入った。
　渡邉はこの中止に「残念ですね。悔しいです。朝、練習してすごく良かったんです。なんとか出れないかなと思っていたのですが」と無念さを滲ませた。昨日の4番の3パットボギーさえなければ、プレーオフには持ち込めていただけに「一打の重みを再確認しました」と悔しさもひとしお。
　賞金加算額は75％だが、今大会2位という結果で528万円を獲得。賞金ランクは52位に上がり、シード権に「近づけたかな」と目標には一歩前進した。「これをきっかけにさらに上を狙いたいです」。ラウンドできなかった悔しさを残り試合にぶつけ、次のチャンスでは優勝をつかみにいく。
　アマチュア優勝を狙った高橋恵も「2打差なので耐えればもしかしたらあるかなと思ったのですが」と無念さを隠さなかった。昨日の夜は頭の中でこの日のラウンドをシミュレートして「頭痛いです。緊張してなかなか寝れなかったですし」。この日にかける思いはそうとうなものだったが、報われずに終わってしまった。高橋は次に「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」のマンデートーナメントに出場する予定となっている。
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