税理士になる方法

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就職や仕事に役立つ資格は実に多いもの。その中でも今回は、税務に関する専門家「税理士」についてご紹介します。受験方法、難易度などを知りたい方は是非チェックしてみてください。

■税理士とは何か?

税理士とは知識と技術、経験を生かし、各種税金の申告・申請や税務書類の作成、税務相談、税に関する不服申立て等を行う職業です。更に社会保険労務士の業務の一部を行うこともでき、税理士の資格があれば行政書士登録をすることで行政書士となることも可能です。

■税理士になるには?

税理士になるには日本税理士会連合会に備えられた税理士名簿への登録が必要になります。登録には学歴や職歴などの条件が必要となり、資格取得までには長い年数を必要とする、非常に難易度の高い国家資格です。

方法は幾つかありますが最も一般的なのが、以下の2、3に該当する税理士試験全11科目中5科目を合格し、実務経験を積むというものです。一度に5科目すべてを受験する必要がないため、合格に向けて仕事をしながら勉強をする人も多くいます。

・税理士になるために必要な条件(1〜4のいずれか)

1.税理士試験に合格したのち、2年以上の租税若しくは会計事務の経験をつむ

2.税理士法第6条に定める試験科目の全部について、第7条又は第8条の規定により税理士試験を免除されたのち、2年以上の租税若しくは会計事務の経験をつむ

3.弁護士(弁護士となる資格を有する者を含む)

4.公認会計士(公認会計士となる資格を有する者を含む)

このほか、23年以上税務署に勤務した方などは試験を免除されます。自分が該当するかは税理士法を参照にすると良いでしょう。

■税理士試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)

・必須試験2科目

会計学(簿記論、財務諸表論)

・選択試験いずれか3科目

税法(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税) ※所得税法又は法人税法のいずれかは必ず選択

・合格基準点:各科目満点の60%

・試験日:年1回(8月)、3日間 ※1科目から受験可能

参考サイト:国税庁税理士試験情報

■税理士試験の難易度は?

税理士試験の合格率は科目によっても異なりますが、国税庁の発表によると15%前後となっています。合格までにはかなりの勉強が必要となります。

・国税庁平成22年度(第60回)税理士試験結果

■税理士のメリットは?

税金がなくならない限り需要があるため、常に働いて稼ぐことが可能。資格取得は難しいものの、それ以降は知識と実力を最大限に生かし、生涯税理士として活躍できます。