4月30日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグ、レアル・マドリー対ボルシア・ドルトムントの一戦は、2−0でレアルが勝利したが、2戦合計3−4で決勝進出はならなかった。ジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、今季終了後にレアルにとどまるかは分からないと話している。

「マドリーに残るかどうかは分からない。私のことを望んでくれる人たちのところに行くだろう。自分の今後について、まだ決断は下していない。契約もあるしね。それに、私は会長をすごくリスペクトしている。だから、コパ・デル・レイで優勝して締めくくりたい」

「そしてシーズン後、フロレンティーノ・ペレス会長と話してから決める。イングランド? あそこの人たちは私を好んでくれる。特に、あるクラブはね。ここスペインは少し違うね。いずれにしても、マドリーは偉大なクラブだ。トップにとどまり続け、デシマ(10度目の欧州制覇)にたどり着くだろう」

「私の未来は重要ではない。大事なのはレアル・マドリーだ。それは私よりもずっと重要なんだよ。私のことを心配する必要はない。私は十分に大人だから、一人で歩ける。マドリーはファンタスティックなクラブだ。勝ち続けなければいけない。私が一年の休暇を取ることがないのは確かだよ」

「3年連続準決勝進出で、我々はCLにおける信頼を取り戻した。精神的に重要なことだ。だが、我々は勝てなかった。今後勝たなければいけない。私と一緒に勝てればいいが、そうじゃないならそうじゃないということだ」

終盤に逆転突破に迫ったことについて、モウリーニョ監督は次のように述べた。

「もちろん、マドリーの目標はCL制覇だ。今日の選手たちは全力を尽くした。我々は快挙に近付いたね。もっともっと早くにゴールを決めなければいけなかった。そうすれば、大きな可能性を手にしていたはずだ。サンチャゴ・ベルナベウ(本拠地)はファンタスティックだった。サポーターには申し訳なく思う」

DFセルヒオ・ラモスは「ドイツでの試合でもこうやって戦っていれば、僕らが決勝に行っていたはずだ。残念ながら、序盤のチャンスを外してしまった。それが響いたんだ」と悔しさを表している。

一方、ドルトムントのユルゲン・クロップ監督はこのように話している。

「終盤はちょっとドラマティックだったね。だが、我々は良い意味でも悪い意味でも、はらはらさせるのが好きなんだ。とにかく、我々は決勝進出にふさわしかったと思う。どうなるか分からなくさせてしまったことについては、反省が必要だがね。それに、何度か決定機も逃してしまった」

DFマッツ・フンメルスは、「終盤は苦しんだ。でも、難しい試合をうまくコントロールしたよ。彼らは序盤に(ゴンサロ・)イグアインや(メスト・)エジルのチャンスがあった。(ロマン・)ヴァイデンフェラーが素晴らしかったね。それからはうまくコントロールした」と語った。