引きこもらない子ども部屋を作るには

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最近の家の中は、子どもにとって魅力あふれるものばかりです。

スマホにパソコン、ゲーム、DVD…大人でも引きこもりたいくらい、誘惑あふれるものに囲まれています。

ただ子どもの場合には外で遊ぶこと、人間関係を覚えることも情操教育のひとつです。

子どもが引きこもるきっかけを与えない、そんな視点での家の選び方をご紹介します。

■子ども部屋に鍵は作らないまだ子どもがいないというご夫婦でも、これから住宅購入する場合、子ども部屋をどこに作るかという視点で間取りを見るのも大切です。

間取りをどう使うか、未定だという場合には、居室のどこに鍵がついているか確認しておきましょう。

その上で、引きこもらないように鍵のない部屋を子ども部屋として割り当てるとよいかと思われます。

■テレビ・ゲームはリビングにだけ置く厚生労働省の「全国家庭児童調査」によると、小学生から高校生になるまで家で1〜3時間以上テレビやDVDを見る子どもが多いそうです。

テレビやゲームは夢中になりやすく、家庭内のコミュニケーションをついおろそかにしてしまいがちです。

チャンネル争いも含め、テレビやDVDを見るときは家族で、リビングで会話しながらという習慣をつけておけば、お子さまが独立して家庭を持ったときにも、仲の良い家族を作りやすいのではないかといえます。

■リビングの近くに子ども部屋を作る子どもが高校生になると、携帯電話やスマホの利用時間が急速に増えるようです。

中学生までは子ども部屋がなくてよかったご家庭でも、高校生になるとプライベートを確保してあげなければならないのが一般的です。

リビングの近くに、お互いに気配を感じる程度の距離に子ども部屋を作るのもひとつの方法かもしれません。

リビングの近くに子ども部屋があれば、ふとしたタイミングで会話も生まれやすくなります。

ただし思春期の多感な時期に入った場合、干渉しすぎないよう親の配慮も必要になってくるでしょう。

■扉をつけない開放的な空間開放的な空間は子どもとのコミュニケーションをとりやすくなりますが、母親にとってもこのタイプの部屋は魅力が高いようです。

最近、人気のあるオープンキッチンをはじめ、吹き抜けのある開放的な空間、日差しが入りやすいオープン階段、壁をつくらない間取りなど、開放的な間取りは室内が明るくなるだけでなく、住む人の気持ちにも開放感が生まれそうです。

■リビングへの動線がスムーズなら、家族が集まりやすい何をするにしてもリビングを通って…という動線が生まれる家なら、どこにいても家族がひとつ屋根の下にいる安心感を得られやすくなります。

家族とのコミュニケーション不足が、引きこもるきっかけを与えやすくなると言われています。

子どもが大きくなっても、生活の中で自然と会話が生まれる家が理想といえるかもしれません。