マラソンのために買ったシューズ、押入に眠っていませんか?(写真はイメージです)

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数年前からマラソンが流行りはじめ、今や老いも若いもマラソンに夢中だ。しかし。ウェアを整えシューズも買って、いざマラソンを始めたものの、やっぱり疲れて止めてしまった……なんて人も多い。そんな人におすすめしたいマラソンがある。それが「マラニック」である。

マラニックとは“マラソン+ピクニック”のこと。
このマラソンにおいて、スピードは特に問題視されない。フルスロットルで走るのでは無く、自分のペースでゆっくりと。遠足気分で周囲を眺めながら走ることのできる点が特徴だ。

距離は短い物から長距離まで様々。マラソン初心者だけでなく、プロでも練習の疲れを取るために実践する人も多い。「苦しい」ではなく「楽しい」と思えるマラソンである。特にこれからの季節、花が芽吹く風景を眺めたり桜並木の下を走ったり……これなら疲れを忘れて楽しめそう。

そんなマラニックにチャレンジしてみたいという人に、おすすめのものがある。それが長崎を中心に開催されている、“駄マラニック”である。2004年の11月14日から始まったマラニック大会なのだが、“駄”なんてインパクトのあるこの大会、いったいどんなものかお話を伺ってみると……。
この大会で求められるスピードは、「キロ11〜12分でも完走できる設定ですね。ちょっと早歩きくらいです」と、ゆったりペース。
しかも、「もちろんそれよりも速い方もいらっしゃいますが、基本的に”遅い方が偉い”大会なんです」実はこの大会、遅さを競うのである。

参加資格は、自分のことは自分でできる大人であること。保護者と一緒に中学生が参加したこともあるそうだが、メインの年齢層は40〜60歳代。大会は基本的に毎月開催する予定だそう。“月イチ松浦フル”と呼ばれる42.195kmも、毎月第一日曜日に開催。さらに3/24には6回目となる、九十九島ウルトラ駄マラニック100kmも実施されるとか。これはなかなか走り(歩き?)ごたえがありそうだ。
大会の参加者は20〜70名と様々だが、いずれも人数が集まるので楽しく走ることができそう。

持ち物はワープや飲食等に備えての多少の金銭、ポーチかリュック。夜間走行になる場合にそなえて懐中電灯。そして何より「大らかな気持ちが大事です」という。のんびりだらだら。気持ちおおらかに走るというこの大会、長崎の他に佐賀、福岡で開催しているそうなので、お近くの方は参加してみては。

走るのが苦手な人。なかなかマラソンを続けられない人もこれならクリアできそう。
そんなマラソンはまさに今がシーズン中。シーズンオフになる前にどうぞ。
(のなかなおみ)