「秋田の雪祭りin有楽町」有楽町駅前は鎌倉やグルメブースで盛り上がった

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私は今猛烈に秋田に行きたい!! と思い調べていると、世にはいろんな大使があるが秋田には観光クチコミ大使がいるらしい。秋田県は今年のデスティネーションキャンペーンの対象地域になっており、その中で秋田市のPRをする方々がクチコミ大使だそう。 秋田の魅力をお伝えしたらエントリーできないかかしら? 秋田市ではなく男鹿市だが、ちょうどなまはげ太鼓に感動したばかり! 勝手にクチコミをしてみることにした。

男鹿温泉近隣の若者たち約10名ほどで活動している恩荷(おんが)というグループ。今月「秋田の雪祭りin有楽町」でひときわ盛り上がったなまはげ太鼓ライブを拝見、実にすばらしかった! 恩荷の迫力ある太鼓の音は何ゆえか? 意気の良いメンバー達に取材をしてみた。ところが取材中、実に穏やかな彼ら、演奏時のノリはどこへ? 私よりもずっと若いのに礼儀正しく、遠慮がち。この腰の低さは秋田の文化?

秋田ではなまはげもだが、高校バスケ名門の能代工業高校やラグビーで秋田工業高校も有名。聞けば「ケンカっぱやい」男意気溢れる地域も多いよう。これは県民性? 秋田県出身の上品なマダムいわく、寒さの厳しい地域で太鼓の音を聞くと心が躍りモチベーションがあがるとか。「モチベーションあげていかないと寒さは耐えられないのよー」と、秘められた たくましさが県民にはあるみたい。

太鼓演奏がいかにハードかは「手を使って100メートルダッシュを30分するくらい」との例えがあるとリーダーの岩澤さん。脱水症状になってしまうのでは? と心配する激しい動きだったもの、それに耐えうる体力作りが必要よね。聞けばメンバーはそれぞれ観光業や学校の先生など地元での事業に関わりつつ、ほぼ毎日太鼓を叩いているそう。

体力をつけるべく食べているものは? に「きりたんぽ」と期待したが「いやいや……」ならば「ハタハタ?」「いやいや……」特に秋田らしいものは出てこない。秋田市のB級グルメ・秋田かやきもパワーがつきそうだけど? PRで着ているのに「秋田秋田」と言わない控えめさ。「有名ではないですから」と謙遜。やはりこの謙虚さが太鼓を前にすると思い切りはじけるのかもしれない。

でも演奏中に秋田一のかっこつけと紹介されていた古仲さんに「太鼓をしているともてる?」と聞くと「もてます!!」と即答だった! なるほどね、ちょっと若者らしさが見えて嬉しくなった瞬間。県内だけでなく、全国各地の公演に飛びまわる彼ら。地元を盛上げようと頑張っている姿は視線や声援をたくさんあびて輝いているのだ。地元愛の大きさがあの力強い太鼓の響きなのね。

さて公演も終えて秋田に戻ったメンバー、今年の秋田は例年に増す大雪で除雪作業が大変と報道されていた。そうか! 腕力の秘密はきっと雪かき! 雪国の雪かきは超重労働、厳しい自然の中での培われる根性は、太鼓だけではなく人生にも必要なこと。迫力のある秋田のなまはげ太鼓の演奏と恩荷の強く芯のある人柄の秘密がちょっと分かった気がする。

そんな素敵な恩荷メンバー、2月8日〜10日に男鹿市北浦真山神社である柴灯まつりで9日(土)に出演しますよ! かっこつけだけど笑顔がシャイな古仲さんはじめ、今回取材でひときわ丁寧に協力してくださった紳士カズこと大友さんにもこちらで会えます! 秋田のパワー、是非ライブで感じて下さい。

さて私もクチコミ大使になれるかしら?(笑) 続編も予定しています。
(川上・L・れい子)