食べる前に撮影必至! 一反もめんのような幅広麺がおもしろい群馬県の「ひもかわうどん」。

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昨年、京都・祇園に年末にオープンした「うどんミュージアム」。45種類以上ものいろんなご当地うどんが食べられるということで、うどん好きとしてこれは見逃せない!ということでさっそく行ってきましたよ。

細い路地を入っていくと趣きある日本庭園が広がっており、なんだかとっても京都っぽい。長らく廃墟同然になっていた料亭などがあったスペース4軒分を、京町家の佇まいは生かしつつリノベーションしたそうだ。制服を着たコンパニオンさんが案内してくれ、和風のテーマパークのようでもある。

ブームが続く香川県の讃岐うどんや三重県の伊勢うどんのほか、個人的に目を魅いたのは、群馬県の「ひもかわうどん」! 箸で麺を持ち上げると真っ白で幅広の麺がでろ〜んと伸びてまるで一反もめんのよう。これは……思わず写真撮りたくなっちゃいますよねー。

ほか、栃木県の「耳うどん」というのも食べてみたのだが、こちらは本当にリアルな耳のかたち! 悪い神様の耳をあらわしているのだそうで、耳を食べてしまうことで、悪い神様に話を聞かれないから、1年間悪いことが起こらない……という魔除けの意味があるそう。うどんというよりパスタのような見た目だが、複雑な形に出汁が絡んでなかなかおいしい。

いや、原料は基本的に小麦粉と水だけのはずなのに、形や太さ、コシ、出汁や具の加減でこれだけ味が変わるとは……と、うどんの奥深さに感心!ミニサイズもあるので一人で2〜3種類頼み、グループであれこれ楽しむのもよさそう。

スタッフによると、「ラーメンは店名が売りになりますが、うどんは地域名が売りになる食べ物。ラーメン文化は時代ごとに絶えず更新されていくものですが、うどん文化というのは各地方で代々、受け継がれてきた歴史そのものです。そんな伝統の食文化を、五感全部で感じていただける場にしていきたいですね」とのことだった。

8月には「うどんミュージアム」主催で東京・原宿にてうどん日本一を投票で決定する「U-1グランプリ」を開催予定だそうでビックリ。2013年はB級グルメならぬ、ご当地うどんの世界がさらなる盛り上がりを見せそうです!?
(まめこ)