これに対し、「正しい選択肢というのはない」とWozniak氏は答える。

その上で、「私はオープンであることを支持している。

オープンでありながら最も革新的な製品を作ることは可能だと信じているが、間違っているのかもしれない」と続ける。

Linuxやオープンソースの考え方については、「もし私が若く、技術における自分の方法を見いだそうとしているとすれば」選んだだろうと記す。

このあたりは先の訴訟などへの評価と同様、Appleの選択を否定するわけではないが、自身の志向とは異なるということだろうか。

またiPhoneについては、販売や流通の面ではクローズドだが、好きなアプリを開発できる点ではオープン、一方でAppleのアプリストア以外に配布できない……と評価する。

Androidはその点、おもしろいと思ったことをなんでもでき、世界に向けて公開できるとして、「これはとてもモティベーションがあがることだと思う。

ぜひ続けてほしい」という。

最後にAppleが公式に認めていないJailbreakについては、「私はこれまでもJailbreakコミュニティを支持してきた。

理由は、Steve Jobsと出会った若かりし頃の自分、そしてApple設立につながるまでのわれわれの数年間を思い出させるから」としている。

Q&Aはここで紹介した内容だけではなく、3Dプリンターについてやデジタルコピーに関する所感などもあるし、WikipediaのWozniak氏の項目にある友愛団体フリーメーソンとの関係について「前妻の関係からフリーメーソンに入団した」といったコメントもある。

Wozniak氏が設計したコンピュータが自分の人生をより良いものにしたということで「ありがとう」と感謝の意を記した読者もいる。

興味のある方はぜひ、SlashdotでWozniak氏の言葉を読んでみていただきたい。