外国人から見た日本 (34) 母国でタブーの言葉

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日本では女性に「あなたの体重は何キロですか?」と聞くと失礼にあたります。

それと同じように、その国の文化によって聞いたり言ったりしてはいけない言葉があるはず。

または、日本では問題なく使っている言葉でも、外国に行くとそれがタブーだったということもあるかもしれません。

そこで外国人20人に「母国ではタブーにあたる言葉」について聞いてみました。

・「fat」(太っている)。

太っている人たちは自分が太っていることを認めていても、他人に「あなたは太っている」と言われたら、その人は精神的に落ち込みます。

太っている人は自分の体重に敏感になります。

(アメリカ/男性/30代前半)これは日本でも同じですね。

ただ、太っている人に「太ってるね」とはなかなか言いにくいものですが……。

・「くう、かつ、からいよ、カラリヨ」などは良くないですね。

すべて下ネタです。

言ってしまったきっとからかわれると思います(ブラジル/女性/50代前半)辛いものを食べて「からいよ」と言ってしまったら、どんな風にからかわれるのか……。

・仕事の給料。

一般的にお金の話はタブーです。

友達でも給料の正確な金額は聞くことはNGです。

尋ねてしまった場合は相手の表情に自分のリアクションをあわせます。

謝ることか冗談のフリをした方がいいと思います(フランス/男性/20代後半)お金の話は、結構シビアですからね。

日本でも気軽に、「給料いくらなの?」とは聞けないものです。

・「顔が豚に似ている」とか、「豚みたいにかわいい」などです。

宗教的に豚が汚い動物ですので、「豚」という言葉を使ってたとえをした場合は悪口になってしまうからです(シリア/男性/30代前半)豚をモチーフにしたキャラクターやマスコットなど、かわいい豚もいますけど、日本でも「豚に似ている」と言われてうれしい人はいないと思います。

・「何歳ですか?」(スイス/女性/50代前半)日本では失礼とわかっていながら質問する場合、「失礼ですけど、お年はおいくつですか?」とへりくだって聞くものです。

日本でも女性には年齢を聞きにくいものですが……スイスでもむやみやたらに人の年齢を聞かないほうがいいんですね。

・タンタラ。

最近の若者時代からは使わなくなりましたが、芸能人を見下す表現。

失礼なので謝るしかない(韓国/女性/30代後半)日本語には「タンタラ」という言葉がないので、ついうっかり話してしまうということはないかもしれませんが、知っていて損はありません!・「小姐」という言葉です。

この言葉は女性を呼ぶときの言い方ですが、タブーになったのは、これは時々風俗の女性の呼び方なので、一般の女性をこう呼ぶとよくない。

もしこの言葉を使うと、「小姐」の前に相手の姓を加えると大丈夫だと思います(中国/女性/20代後半)いわゆる英語の「Ms」と同じような言葉だそうです。

でも、もし使い間違えて失礼になってはいけないのでちゃんと使い方を頭に入れておかないといけませんね。

基本的に、日本で聞いても失礼にあたる言葉は、外国でもNGということが多いようです。

ただ、日本語では全く問題なく使えるけど、外国ではNGという言葉がほかにもたくさんあると思います。

その国に行くときは、こういうタブーの言葉を知っておいたほうがいいかもしれませんね。