五輪メダル保留の韓国代表が兵役免除へ 兵務庁長「彼は勇気のある奇特な選手」

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ロンドン五輪サッカー男子3位決定戦の終了後に、竹島の領有を主張するメッセージを掲げて銅メダルの授与が「保留」になった韓国代表の朴鍾佑(パク・チョンウ)選手が、ほかの選手と同様に兵役免除の優遇を受ける見通しだ。

キム・イルセン兵務庁長は24日、韓国国会の全体会議に出席し、朴選手の兵役免除問題について「個人的に、兵役を優遇する国内法を満たしていると見ている。適用するのに問題ないだろう」と話した。イ・ソンヒョン民主統合党議員の質問に答えたもの。

国際オリンピック委員会(IOC)は、朴選手の行為は五輪憲章に抵触する可能性があるとして表彰式に出席しないよう通達し、銅メダルの授与も保留にした。そのため、韓国ではメダルの無い朴選手を、ほかの韓国選手17人と同様に兵役免除の特典を与えるかどうかで議論になっていた。

キム兵務庁長は、「兵役免除はまず文化観光省が兵務庁に推薦し、それを兵務庁が採択する。現在、文化観光省で手続きを進めている」と説明。さらに「個人的に見て、(朴選手は)勇気のある奇特な選手だ」と朴選手の行為を評価するような発言もした。

朴選手への兵役免除問題が浮上した当時、韓国では賛否両論の意見が集まっていた。だが、現在は「当然のこと」「当たり前じゃないか。議論になること自体がおかしい」「嬉しい」「誇らしい選手。兵役免除が決まって涙が出そうになった」など朴選手の兵役免除を歓迎するコメントで溢れている。

参照:文化日報
参照:アジア経済

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