桐光学園、松井裕樹投手の三振ショーで板東英二に注目

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甲子園では夏の高校野球の真っ最中。神奈川県代表の桐光学園、松井裕樹投手が、一回戦では今治西高から22三振を奪い、1試合最多奪三振の記録(それまでは1925年、当時東山中の森田勇の19奪三振、他にもタイ記録あり)を87年ぶりに更新した。また二回戦でも常総学院から19三振を奪っており、甲子園記録の一大会の最多奪三振83を更新できるかに注目が集まっている。



さてその一大会の最多奪三振83を記録したのが、テレビなどでおなじみの板東英二だ。「ゆで卵が好きなタレントでしょ」と思う人も多いだろうが、1959〜69年まで中日ドラゴンズに所属した投手だった。肘の故障もあり、決して活躍したとは言い切れないが、77勝65敗の記録を残している。その板東が徳島県立徳島商業高等学校時代に記録したのが、一大会の最多奪三振83だ。また延長18回の奪三振25の記録もある。



プロ野球を引退後に、野球解説者からタレントに転身。1984年には、TBS系のドラマ『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』で俳優デビュー。その後もドラマや映画に多数出演、1989年には高倉健が主演する映画『あ・うん』に出演し、第2回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞、第13回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなどしている。



高校時代やプロ野球時代の活躍を知る人は50歳以上だろう。となれば若い世代はもちろん中年世代でも知らないのは無理もない。しかし高校野球の奪三振記録が話題になる度に、記録を持つ板東英二の名前が挙がるのは当然だ。さて桐光学園の松井投手は、板東英二の記録を過去のものにすることができるだろうか。