2013年新卒採用、7月下旬で4割の企業が採用活動を終了するも量に関して不満

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ディスコは7月25日〜8月1日にかけて全国の主要企業9,064社を対象に、2013年3月卒業予定者の採用活動に関する企業調査を実施した。

回答社数は1,072社。

同社の7月下旬の調査時点で、2013年3月卒業予定者の採用選考を「終了した」企業は全属性の総合で40.3%。

東日本大震災の影響で選考を遅らせた企業が目立った前年同期の数値(39.3%)とほぼ同率の割合となった。

一方、採用予定数に対する内定者の割合は、全属性の総合で8割に迫っている。

ただ、業界による差が目立ち、最も高い「金融」が89%に対し、「サービス業など」は68%にとどまり、大きく差が開いている。

採用状況の満足度については、「質・量ともに満足」と「質・量ともに不満」がともに28.5%。

企業によって状況が分かれていることが明らかとなった。

全体的には量に対する不満がやや増している傾向がある。

実際、内定者の質を維持するために選考のハードルを下げない企業では採用予定数を確保できておらず、量への不満が高まっている様子がうかがえる。

従業員規模別では、規模が大きくなるほど「質・量ともに満足」の割合が増え、大手企業が比較的優位に採用を進めているようだ。

採用選考を終了していない企業の「終了予定時期」として最も多いのは、「9月」で29.3%。

次いで「8月」が22.5%で、倫理憲章にうたわれている「正式内定日」の10月1日を目安にという企業が過半数に達している。

しかし、昨年に比べ10月以降も多い傾向にあり、中小企業は10月以降が半数を超えている。

同社では人事担当者に対し、採用業務を通して感じていることを川柳で詠んでもらうという試みも行っている。

「面接で 会社の名前 間違える(情報処理)」「分かるのよ あなたが辞退 する予感(情報処理)」など、学生のマナーや態度などを嘆くものや、内定辞退をお題に選んだ句が目立ち、日ごろの苦労がしのばれる作品が多数を占めた。