日本たばこ産業(JT)は8月8日、東京・日本橋のマンダリン オリエンタル 東京で記者会見を開催し、小泉光臣代表取締役社長が「新・グローバル成長戦略」を発表した。(写真:サーチナ)

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 日本たばこ産業(JT)は8月8日、東京・日本橋のマンダリン オリエンタル 東京で記者会見を開催し、小泉光臣代表取締役社長が「新・グローバル成長戦略」を発表した。JTグループのグローバル・フラッグシップ・ブランドのひとつである「MILD SEVEN」のブランド名称を「MEVIUS(メビウス)」に刷新し、販売地域を拡大することが戦略の柱。小泉社長は「ブランドエクイティの強化により、新たな市場に向けた地理的拡大を積極的に推進していく」とし、「MEVIUS」をグローバルナンバーワンプレミアムブランドに育成していくと宣言した。(写真:サーチナ)

 JTグループのグローバル・フラッグシップ・ブランドは、「Winston」と「CAMEL」がけん引役。2011年の販売本数は、「Winston」が85カ国で1307億本、「CAMEL」は91カ国で405億本を売り上げてきた。「MILD SEVEN」については、日本国内でナンバーワンブランドであるものの、海外販売市場は台湾、韓国、マレーシア、ロシア等の17カ国での販売にとどまっている。ただし、販売本数は既に765億本に達しており、大きな成長の可能性を感じさせる。

 今回の戦略では、アジア地域にとどまっていた「MILD SEVEN」の販売地域を全世界規模に拡大し、新名称「MEVIUS」として一気にグローバルナンバーワンブランドに押し上げることをめざしている。小泉社長は、「『MILD SEVEN』が提案してきたスムースな味と香りは、世界のプレミアムブランド市場で広く受け入れられる」と市場拡大への自信を示した。

 今回のブランド名変更にあたっては、160の候補の中から世界各国で現地調査を行った結果、「プレミアム感」を持ったブランド名として高い評価を得た名称を選んだ。新名称には、「MILD SEVEN」のMとS、進化(Evolution)を意味するEとV、さらに、ブランド自身のIとお客さまのU(YOU)も表現している。「世界のお客さまとともに終わりなき進化をしていくグローバルプレミアムブランドであり続けたいという意思を込めた」と紹介している。

 「MILD SEVEN」から「MEVIUS」への切り替えは、日本においては2012年11月からパッケージデザインをグローバル統一デザインに刷新(ブランド名称はMILD SEVENのまま)。2013年2月上旬から新ブランド名称へ切り替える。海外市場では、既に2012年4月から新デザインへの切り替えを始めており、今後1年間をメドに新ブランドへの切り替えを実施する予定。(編集担当:風間浩)