昨年11月19日にトレバー・プラングレーを2RTKOで破った試合が、最後のベラトールでの試合となったヘクター・ロンバード。ついにベラトールで成功を収めたファイターが、UFC出場を果たす

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4月30日(月・現地時間)、8月4日(土・同)にカリフォルニア州で開催されるUFC FOX04でライアン・ベイダー×リョート・マチダのライトヘビー級戦、そしてヘクター・ロンバード×ブライアン・スタン戦が行われることが、ズッファから正式発表された。

2月のUFC JAPANでランペンジ・ジャクソンを完封したベイダーと、昨年12月にジョン・ジョーンズの持つ世界ライトヘビー級王座に挑戦し、ギロチンチョークで一本負けを喫したリョート。同級のサバイバルマッチが実現する。

そして、09年6月よりBFC世界ミドル級王者に君臨したロンバードが、ついにUFC出場を果たす。元キューバ柔道シドニー五輪代表、豪州亡命後にATT入りを果たしたロンバード。ベラトールではシーズン1ミドル級トーナメントを制し、現在まで8戦負け知らず。豪州のローカル大会を含めると、1NCを挟み24連勝中の彼は、BFC王者でありながら契約切れを契機にUFC挑戦を決めた。

この4月中はBFCの独占交渉期間中だったが、BFC側も早々にロンバードを留意することは諦めていたようだ。SPIKEでの中継が始まり、UFCに次ぐプロモーションへの成長が期待されるBFCだが、ソリッドな運営方針は今後も続くと見られる。

これはある意味、ベラトール経由でもUFC行きが自由になる前例ともいえ、王者であればあと10カ月近くBFCとの独占契約が残っていたとされる元ライト級王者エディ・アルバレスの動向も気になるところだ。

"戦火の英雄”とUFCデビュー戦を戦うロンバードは、当然BFC世界王座を返上することになり、同王座はシーズン6トーナメント優勝者とアレキサンダー・シュレメンコの間で王座決定戦が行われる見込みだ。なお、UFC FOX04の会場は近日発表とされるが、ステイプルセンターがその候補に挙がっている。
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