広東省韶関市の翁源、乳源などの地区が15日、暴風雨と雹(ひょう)に見舞われた。写真は、雹に見舞われた家具工場。簡易な作りの屋根の瓦がたたき割られた。

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 広東省韶関市の翁源、乳源などの地区が15日、暴風雨と雹(ひょう)に見舞われた。写真は、雹に見舞われた家具工場。簡易な作りの屋根の瓦がたたき割られた。中国新聞社が報じた。

 これまでに、市内のポンプ工場、変圧器工場など、多数の工場で被害が出たことが分かった。その他、自動車数十台のフロントがラスが割れたり、屋根やボンネットがへこんだ。市街地の道路が冠水したり樹木がなぎ倒される被害も出た。

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◆解説◆ 中国などアジア大陸部では、日本よりも雹の発生や被害が多い。広大な大地の上空で、激しい上昇気流に激しく吹き上げられながら雹が成長する場合が多いからと考えられる。

 遊牧生活を送る人々は、特に雹を恐れる。退避する建物のない場所にいることが一般的だからだ。逆に彼らは、地震をさほど恐れない場合がある。

 モンゴル国からの日本留学生によると、「草原で、大きなボール大の雹に頭部を直撃されて人が即死するのを見たことがある」という。(編集担当:如月隼人)