<ライト級ヘビー級/5分5R>
ラシャド・エヴァンズ(米国)
Def.判定3-0:50-45、50-45、50-45
フィル・デイビス(米国)

右へ移動しながら、左ローを見せたデイビス。続いて右ローを蹴り込む。さらに左ハイと、ラシャドの上体を反らせ、かつ前足を潰し、テイクダウン能力を削ぎにいく。続くローキックでバランスを崩したデイビスは、すぐに組みつくが、自ら距離を取る。

続くデイビスのテイクダウン狙いをがぶったラシャドは、離れ際に右を見せるも、これは届かない。左ロー、前蹴りと蹴り技を多用するデイビスは、オクタゴン中央でラシャドとパンチを交換。直後にスーパーマンパンチから組みつき、ケージにラシャドを押し込む。

ケージ際を移動し、距離を取ったラシャドは、デイビスのハイをブロックし、ローを掴んでテイクダウンを奪う。ハーフガードのデイビスは、ヒップエスケープから後方に移動し立ち上がろうとしたが、ラシャドはパスからクロスフィックスへ。両腕の自由が効かないデイビスの顔面にパンチを落とすラシャドが、デイビスが暴れてタートルポジションを取るも、クォーターにつき初回を制した。

2R、デイビスは右ハイを空振りし、右ストレートを顔面に受ける。ラシャドは左ジャブを伸ばし、打撃の交換から組み合うと、自ら距離を取る。右ローを蹴り込むデイビス。パンチのスピードでラシャドに劣るので、長いリーチを生かしたい。組みついたデイビスのボディにヒザを突き上げたラシャドが距離を取り、下がるデイビスを確認して一気に距離を詰める。

ケージにデイビスを押し込んだラシャドだが、テイクダウンには固執せず、自ら距離をとって打撃戦の間合いへ。デイビスの左に右を合わせるラシャド。デイビスが下がる場面が目立ってくる。真正面から、フェイントもなく組みつきにいくデイビスだが、ラシャドが倒されるわけもない。

続くデイビスの右ミドルをキャッチして、テイクダウンを奪ったラシャドはそのままパスに成功する。ワキを制して抑え込んだラシャドが、2Rも取った。3R、デイビスはローから試合を組み立てるも、パンチが当たらず、組みついてもがぶられてしまう。それでもシングルでケージにラシャドを押し込んだデイビスは、ここで初めてラシャドに尻餅をつかせる。ラシャドの右足を挟みこみ、右足首をコントロールしたデイビスだったが、ラシャドが立ち上がりながら腰をコントロールして、テイクダウン。

そのままバックマウントに移行したラシャド、デイビスは立ち上がり向きあうが、カレッジレスリングとMMAレスリングの違いをラシャドに見せつけられた形だ。それでもヒザを突き上げるデイビスだが、ダーティボクシングでパンチを受けると、両膝をその場についたテイクダウンを仕掛けるなど、追い込まれつつあったが、残り1分でテイクダウンを奪う。

スクランブルから、背中を見せた立ち上がったラシャドだが、デイビスはそのままバックを取り、腿にヒザを突き刺す。残り10秒で向き合ったラシャドが体勢を入れ替えたところで3Rはタイムアップとなった。

4R、未知のラウンドに臨むデイビス。インターバル中は大きく肩で息をしていたが、スタミナの残量に疑問が残る。左ジャブを伸ばすラシャドに対して左ミドルを返すデイビス。ラシャドはポイントを考えてか、無理をする素振りは見えない。前蹴りからテイクダウンを狙ったデイビス、明らかに踏み込みに力がなくなっている。

ラシャドも距離を取ったままで、左から右を伸ばすが、クリーンヒットとはならない。デイビスの右ハイを掴んだラシャドがテイクダウンを狙うも、頭が低くなりすぎがぶって立ち上がったデイビスが、ヒザを突き上げる。距離を取ったデイビス、シングルレッグで強引に前に出るも、足をコントロールし、バランスをキープしたラシャドがバックに回り込む。