コン・ユ主演映画『トガニ』がもつ意味とは…衝撃の事実に署名運動も

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【27日・ソウル=KEJ椎名沙織】評論家や観客から多くの共感の声を得ている映画『トガニ』。その短くも簡潔な3文字に強烈な印象を残す題名に隠された意味は…。

2005年に実際に起きた、聴覚障害者学校の性的暴力事件をもとにして作られたコン・ユ主演映画『トガニ』は、ベストセラー作家コン・ジヨンの小説の映画化。短くも強烈な印象を残す“トガニ”は日本語で“坩堝(るつぼ)”を意味する。辞書によると“トガニ/坩堝”は溶解・焙焼(ばいしょう)・高温処理などを行う耐熱製の容器や 熱狂的な興奮に沸いている状態を意味する。
映画の演出を担当したファン・ドンヒョク監督は題名の意味につき「この“トガニ”は狂乱の坩堝、憤怒の坩堝、悲しみの坩堝に使われる際のもの。コン・ジヨン作家は、私たちが想像もしなかったことが障害者学校で平然と行われていたという事実が“狂乱の坩堝”という意味で題名に付けたようだ」と伝えた。

トガニ』は衝撃的な映像も一部含まれるため青少年観覧禁止登録となっているが、映画公開から1週間足らずで100万人を突破する集客数を記録した。また、映画を見た人々の論争はオンライン上でも繰り広げられ、事件再調査を要求する署名運動が行われている。
コン・ユ、チョン・ユミ主演の映画『トガニ』は聴覚障害者の教育機関である障害学校に赴任した美術教師カン・ミンホ(コン・ユ)が教師から性的暴力を受けた子供たちのために真実を明らかにしていくヒューマン映画。