ダイアナ・アグロン
 7月8日より公開となった、スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークス最新作『アイ・アム・ナンバー4』。『トランスフォーマー』などの監督として知られるヒットメイカーのマイケル・ベイをプロデューサーに迎え、自らの運命に立ち向かう“選ばれし若者”の戦いを描く同作。主役のナンバー4を演じる、超美形俳優として人気急上昇中のアレックス・ペティファー(21)をはじめ、才能きらめく次世代スターたちの競演に注目が集まっています。

アイ・アム・ナンバー4

 潜在的な特殊能力を持ち、その能力にも自らの使命にも気づかぬまま、何者かに命を狙われ逃亡者として生きる孤独な9人。アメリカの田舎町でジョン・スミスという名で暮らす青年のパワーが覚醒した時、彼は見えざる敵から逃げるのをやめ、戦う決意をする。

 特殊能力を有する9人の若者の内、ナンバー1から順番に、ナンバー3が殺害される場面からストーリーが展開。次の標的はナンバー4となり、暗殺者集団の魔の手を避けるように父親代わりの守護者ヘンリーとともに逃亡生活を続けながらも、普通の十代のような学校生活に憧れを抱きます。そして、能力の覚醒を機に、ナンバー4は敵と戦う覚悟を決め、遂にその日が訪れます…。

大ヒットテレビドラマの美人チアリーダーが、孤高の美少女に

 ナンバー4と恋に落ち、人気グループに属すること拒否した孤高の美少女サラを演じるのは、大ヒットテレビドラマ『glee/グリー』の美人チアリーダー・クイン役でブレイクしたダイアナ・アグロン(25)。また、ナンバー4は他者との距離を置きながらも、イジメられっ子でUFOオタクのサムとも親しくなり、サラの元カレ率いるグループと対立しながらも、平穏な学校生活を送ろうとします。

 一方で、暗殺者集団とは別に、ナンバー4を追跡する美しき女戦士ナンバー6を演じるテリーサ・パーマー(25)は、聡明でクレバーなサラとは対照的に、超高速のアクションを披露。タイトなレザージャケットにスレンダーな身を包み、赤のドゥカティをワイルドに乗りこなす姿は、クールビューティです。

変装してスーパーで買い物をする、凶悪な暗殺者集団

 物語は、序盤の緊迫したムードから、中盤では学校生活やカーニバルでの淡い恋模様など学園ドラマ的要素で緩急をつけつつ、後半の見せ場にはマイケル・ベイ製作らしく、ナンバー4&ナンバー6と暗殺者たちとの見応えある壮絶なバトルシーンが控えています。途中、能力者と相対する凶悪な暗殺者集団が、車移動だったり、変装してスーパーで買い物したりと、世の中に上手く適応しているのも、ある意味リアル。その他にも、ナンバー4の周囲に出現する子犬の存在にも是非注目して観て下さい。、

 原作の小説は現在シリーズ第二弾が執筆中のため、続編の可能性もあるかもしれません。『アイ・アム・ナンバー4』は、絶賛公開中です。

『アイ・アム・ナンバー4』特集 - MOVIE ENTER

映画は芸術ハラの所見評価

メッセージ性:★★★★

映像美:★★★

サウンドトラック:★★

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編集部的映画批評