深センのサッカークラブの監督に就任した元日本代表監督のフィリップ・トルシエ(オマル・トルシエ)氏が、チーム合宿の際に選手たちの現状について大きな不満を表明した。3月3日にCCTV(中央電視台)の番組「サッカーの夜」がトルシエ監督に独占インタビューを行い、その中でトルシエ監督は、中国サッカーが日本サッカーに大きく水を開けられている根本的原因は、サッカーに対する理念にあるとの見解を示した。騰訊体育網が伝えた。

 トルシエ監督はチーム合宿を通して、中国と日本の差がはっきりと分かったという。その最大の問題点についてトルシエ監督は、「私は中国サッカーの最大の問題点は理念上の問題にあると思う。『なぜヨーロッパ人のようにできないのだ』という考え方を変えるならば、もっと多くの中国人が海外で活躍するようになり、中国チーム全体のレベルも上がるだろう」と語った。

 監督理念に質問が及んだ時、トルシエ監督は「私の理念は『優勝』の一言だ。選手たちにわれわれは必ず勝つのだという思いを刻み込む。これが監督の仕事だ。選手がミスをすれば監督は不満を表すことで、選手に気づかせ改善させる。だからフィールドでは勇ましいライオンのようでなければならず、フィールド外では別の顔でなければならないのだ」と答えた。

 トルシエ監督はまた、「日本代表の監督を引き受けたとき、日本代表が中国代表より強いとはそれほど思っていなかった。全力で臨まなければ中国には勝てないと考えていたのだ。だが、今では中国は日本のはるか後方にいると思う。おもな原因はJリーグのレベルが中国より高いことにある。また、日本はレベルの高い外国人選手と外国人監督のおかげで、優秀な若い選手を多く輩出している。だから日本はここ数年で大きな進歩を遂げたのだ」と分析した。(編集担当:畠山栄)



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