「旅行で東京に行った」という40代後半の台湾人男性・老魚頭(ハンドルネーム)さんが、サラリーマンを観察し、その感想をブログに掲載。台湾との違いをつづった。

 「朝食をとったレストランから、4日間の滞在中毎日同じ光景を見ていた」という老魚頭さん。その光景とは「オフィスビルに向かって一直線に歩く、サラリーマンの列」だったという。

 「日本のサラリーマンは、男女問わず黒やグレーのスーツを着ている人が多いと思った。台湾では派手な色のシャツを着ているサラリーマンを見かけるが、そんな人はほとんどいなかった。どうやらそれは、服装に強いこだわりを持つ日本人の特徴らしい」と述べた老魚頭さんは、「清掃員の採用面接の時さえ、スーツで参加する人がいると聞いた。日本人の感覚として、“スーツを着ないことが仕事を重視していない”と判断されるケースがあるようで、面接不採用という結果につながる可能性もある」と驚いた。

 「スーツで出社した後に制服に着替える人もいるらしく、非常に不思議。だがまじめで厳しい態度で仕事に取り組み、高いレベルを求める日本人のきめ細かさは、服装を見て理解できるような気がする」と思った老魚頭さん。「髪の毛を金や赤に染めピアスの穴を開ける若者たちは多いが、青春と言える就職前の短い時間を楽しく遊んでいるだけ。社会人になる時は、職場のルールに従う覚悟がある。そのルールに逆らいたい時は会社を辞めるしかない、とみんな理解している」と日本人の友達に教えられたそうだ。

 そして「日本で会社をクビになった人は、再就職の機会を得ることが困難で高収入も望めないらしい。クビになった理由も、うわさで流れる心配もある。でもその代わりまじめにしっかり働ければ、社員に十分なケアをしてくれるのも日本企業。能力が極端に劣っていなければ、ほぼ終身雇用だと思っていいようだ。つまり一つの会社で、30〜35年間も働き続けている人が多いそうだ」とブログを締めくくった老魚頭さん。日本のサラリーマンをうらやましく思ったのだろうか? それとも窮屈に感じたのだろうか? (編集担当:饒波貴子・黄珮君)



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