バルサとR・マドリーの一騎打ちに今シーズンもなりそうなリーガ。ビジャレアルがどこまでこの2チームに付いて行けるか。そしてCL圏内を目指す今シーズン好調のエスパニョール、R・ソシエダ。CL圏内が必須のバレンシア、アトレティコ・マドリー、セビージャがどこまで盛り返しを見せるかも見どころだ。しかし、リーガの面白さはそんな上位争いだけではない。

 毎シーズン3チームが自動的に2部へ降格するリーガ。この降格ゾーンに入らないための戦いも熾烈だ。順位でも中位以下が続くチームの目標はもちろん優勝でもなければCL圏内でもない。残留だけがシーズン最大目標となる。そんなチームの中で緊急事態から脱出を図ろうともがくのがマラガとサラゴサだ。

 マラガは現在17位。降格ゾーンぎりぎりセーフという微妙な位置に付けている。昨シーズンR・マドリーの監督を務めたペジェグリーニ監督が最近就任。イタリアで所属チームがなく練習を続けていた元セビージャのマレスカを獲得し、冬から選手登録する予定だ。さらにASローマからバプティスタ、アーセナルからGKアルムニアとベテラン獲得を目指し動きだしているようだ。

 一方で今シーズンも残留争いに留まっているサラゴサ。ディエゴ・ミリートなどが所属していた3、4シーズン程前まではCLを狙えるチームとも言われていたが、その後2部降格、そして1部に昇格しても残留に必死というチームになってしまった。ガイ監督の後任として元メキシコ代表監督、アトレティコ・マドリーでも指揮を執ったアギーレ監督が就任。なんとか1部残留を目指す。現在の順位は残念ながら最下位だ。

 名監督を招聘しリーガ生き残りをかける両チーム。この他スポルティング、アルメリアとなかなか調子が上がらないチームも含めた残留争いも今シーズンはリーガの魅力の一つである。

(スペイン通信)